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「黄金時代から続く秘技」強烈なパンプで広背筋を仕上げる

黄金時代の背中代表がボイヤー・コーなら、現代の日本の背中代表は須江となるだろう」

背中に重点を置いたワークアウトを行うなら、最後は強烈なパンプで仕上げたい。ボディビルの黄金時代に活躍したボイヤー・コーは、広背筋に破裂せんばかりのパンプを得るために、トライセット法をよく用いていた。

文:by William Litz
翻訳:ゴンズプロダクション

強烈なパンプで広背筋を仕上げるために

1種目目にワイドグリップ・チンニング、2種目目にシーテッド・ケーブルロウ、3種目目にクロスベンチ・ダンベル・プルオーバー。2種目目のケーブルロウでは、さまざまなハンドルを使ってみよう。それぞれに特徴があることがわかるはずだ。例えば、D字ハンドルは自由に動作の角度を変えることができる。そのため、手首を固定させずに、より強い収縮を広背筋に得るために可動域中でひねりを加えることができる。ロープハンドルもまた手首の自由がきくので、身体にハンドルを引きつけたときに、肘を背面で内側にしっかり引き込むことができるはずだ。これも広背筋の収縮を強めるのに役立つ。

ここで行うレップ数は多めにすること。1種目目のチンアップは少なくてもいいが、残りの2種目は12〜15レップをセットごとに行おう。また、3種目を1セットずつ連続して行い、2サイクルを目標にして、確実に広背筋への血流量を高めるようにしよう。
ロウイングではしっかり収縮させ、プルオーバーでは確実にストレッチ感が得られるようにする。このトライセットを終えたら、必ず左右の広背筋に十分なストレッチを行うこと。左右それぞれに60秒ずつ、しっかり背中を伸ばしておこう。
パンプアップした部位をストレッチさせるのは非常につらいことだが、これを行っておくことで、疲労回復を大幅に促進することができるのだ。

筋発達を促す手段のひとつとして、ジョン・パリーロは積極的にストレッチを行うことを推奨していた。また、ストレッチが行き届いた筋肉は、長さも幅も厚みも作られやすい。特に広背筋のような大きな筋肉の場合、ストレッチによって効率よく上半身のV字型を完成させることができる。

このような理由から、広背筋のストレッチは怠らないようにしたい。パンプアップした筋肉をストレッチする際は苦痛が伴うが、それによって得られる効果は間違いなく大きいはずだ。


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