抗疲労・抗酸化が期待できるだけでなく、 脂肪代謝を促進!?国産マカは主力成分が豊富で高品質 !

回復系のサプリメントにも含まれているマカ。なかでも国産のマカは、外国産のものと比べてどのような特徴があるのだろうか。そのルーツや歴史について、日本マカ株式会社の小池浩俊氏に、佐藤貴規氏が話を聞いた。

取材・文:飯塚さき 撮影:IM編集部

500年以上の歴史をもつマカのルーツとは

佐藤貴規氏(左)、小池浩俊氏(右)

佐藤 私の手掛けたサプリメントには、一部日本産マカを採用させていただいています。ここで改めて、小池さんからマカについて教えていただけますでしょうか。

小池 はい。まずは、マカの歴史についてお話しします。マカはインカ帝国時代、神へのお供え物や通貨として利用され、一部の特権階級しか食べることができない貴重な薬草でした。1500年代、スペインが侵略し、キリスト教を布教するために、アンデスの人が信仰していた太陽神への信仰に加え、神の化身・供え物だったマカの栽培も禁止されました。そのため絶滅の危機に陥りましたが、山奥だけは何とか監視から逃れて、ひそかに栽培されました。そのため、1980年代までは人に知られず、平地に住む人たちでさえ知らない存在だったんです。

佐藤 では、世界的にマカが注目されるようになったきっかけはなんだったのでしょうか。

小池 アメリカのファイザー製薬から、バイアグラが発売されたことです。もともとは心臓疾患の薬として販売されたのですが、男性のED改善に効果があるとして、世界中に広がりました。ただ、これには副作用もあったため、世界中の植物のなかでバイアグラに近いものとしてマカが浮上。“天然のバイアグラ”として販売され、多くの人に愛用されるようになったんです。

佐藤 では、日本でマカが栽培されるようになったのは、いつ頃からなんでしょうか。

小池 日本でのマカの栽培のきっかけは、まだマカが“天然のバイアグラ”として世界中で愛用される前、1990年に大阪で開催された『国際花と緑の博覧会』がきっかけです。フジモリ大統領の後任であり、「アンデス農業生物資源研究所」の所長であった塩田哲夫(ソクラテス・シオタ)氏が、マカは南米の植物のなかでも最高の薬草であることを、同博覧会で力説しました。このままではマカが絶滅してしまう、何とか日本で栽培し、普及させてもらえないかと訴え、多くの団体に種を供給したのです。しかしながら、日本はペルーの標高4000m以上の環境とかけ離れすぎていて、うまくマカが育ちません。そんななか、東北の優秀な農業関係者たちが、塩田氏のアドバイスを受けながら何度も栽培に挑戦した結果、15年程かけてようやく栽培ができるようになったんです。

佐藤 日本の農業技術は、やはり素晴らしいものがありますね。

マカが秘める体へのさまざまな効果

佐藤 ペルーなどの諸外国と比べて、日本産マカにはどんな特徴があるのでしょうか。

小池 日本での栽培は、ペルーと比べるとどうしてもコストが高くなってしまいます。そのため、主力成分の量を増やすなど、毎年さまざまなことにチャレンジしてきました。その結果、マカの主力成分のひとつである「ベンジルグルコシノレート」を多く含ませることに成功したんです。ペルー産は0.1~0.5g / 100gであるのに対して、日本産は約3.0g /100gも入っています。また、アミノ酸の一種であるアルギニンやプロリンなども、数倍多く含まれています。

佐藤 マカは、男性だけでなく、老若男女にさまざまな効果があり、最近はスーパーフードの代表格としても世界中で愛用者が増えています。実際に、どのような効果が期待されるのでしょうか。

小池 ベンジルグルコシノレートについては、さまざまな効果があることがわかっています。マウス実験では、セロトニン濃度を測定した結果、低下抑制がみられ、ストレス軽減につながりました。また、ドーパミン濃度が上昇し、疲労回復の効果も見られています。マウスの遊泳運動試験では、遊泳時間が延び、持久力が向上しました。遊泳運動による血液中の乳酸は、上昇が抑制され、血液中の遊離脂肪酸は上昇。さらに、脂肪組織重量を減少させ、組織中のグリコーゲンの減少を抑えることもわかりました。抗疲労・抗酸化効果が期待できるだけでなく、運動時には糖代謝よりも脂肪代謝を促進し、運動エネルギーとして使用されていることがわかったのです。つまり、マカが抗疲労食品素材として好適に使用できるといえます。

佐藤 それだけの効果が見込まれるということで、ボディビルダーの間でも注目度が高くなったんですね。

小池 マカには、エネルギーを増強する多種多様な成分が豊富に含まれています。そのため、いま言ったように持久力や筋肉のスタミナを増やし、より長く、より強く鍛えることができるんです。ペルーの酸素が少ない高所に住む先住民が、より早く筋肉を回復させるためにマカを愛用していたくらいですから、その効果の高さがおわかりいただけると思います。日本産マカは、最初は東北でスタートしましたが、いまでは北海道から九州までの全国で試験栽培を行い、数十カ所の優秀な生産者たちによって、高品質なマカが栽培できるようになりました。ここまで高い品質を実現できるようになったのも、日本人の飽くなき探求心と勤勉な努力によるものです。ボディビルダーの方たちにも、そんな国産のマカを、自信をもってお勧めしたいと思っています。

ピックアップ記事

関連記事一覧