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『激レアさんを連れてきた。』に登場!ボディビル一家・宮田一家のインタビューを発掘

2014年東京クラス別ボディビル選手権大会65㎏級で宮田勝実選手と宮田智矢選手の親子対決が実現!同じカテゴリーに父と子が揃ってエントリーするのは極めてまれ。ステージで雌雄を決する二人を直撃した当時のインタビューを紹介する。

取材・文:藤本かずまさ 大会写真:中島康介

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息子の宮田智矢選手はホームトレーニングに励む父・宮田勝実選手の姿を見て育った。その影響もあり、中学生になるとサッカーの補助として自身もトレーニングを開始。父のアドバイスを受けながらトレーニングを続け、大学卒業後の2012年に東京オープン選手権大会でコンテストデビューを果たした。

「トレーニングにはまって、大学4年生のときに卒業したらコンテストに出ると決めました」

父の勝実選手は、20代からトレーニングを始め、30代のころには横浜の“伝説のジム”MACSであの吉田真人さんや山本昌弘さんといったそうそうたるメンバーとともに汗を流していた。しかし、コンテスト出場は仕事が多忙な時期と重なってしまったため、選手登録を済ませながらも大会直前になって断念。そこからボディビルから心が離れてしまたっという。

「トレーニングはやったりやらなかったりという感じだったんですが、ボディビルへの熱は冷めていきました。この年になって人前で裸になるようなことはしたくないと思ってしまいました」

だが、一昨年、ボディビルに挑戦した智矢選手を見て、忘れかけていた何かを思い出した。“30代のころの忘れ物”を取り返すべく、翌13年の東京オープンに今度は父の勝実選手がエントリー。マスターズ50歳以上級で見事に優勝を飾ったのだ。

「前年度のコンテストの前後から、息子がぼくのアドバイスを聞かなくなったんです。じゃあ、翌年に自分が出て息子をギャフンといわせてやろうと(笑)」

そして迎える、東京クラス別選手権大会での直接対決。勝実選手は息子の存在を「ライバル」と位置づけ、智矢選手は「(父は)意識していないです。目標は上位進出。自分がやってきたことを貫き通すのがテーマです」と語る。しかしながら、智矢選手にとって父親は「ボディビルダーとしての憧れ」だという。

「同じ趣味に同じレベルで真剣に向き合っているから、おたがいに尊敬しあえるんだと思います。ぼくは年が年なので(一般の)階級制にエントリーするのは今年が最後になるかもしれない。(息子と戦えるのは)今年が最後のチャンスだと思っています。だからあえて『目標は息子』と言っています。同じ階級で出場できるのは本当にうれしいです。息子よりも1つでも上の順位にいきたいです」

いくつになっても真剣勝負が可能な“生涯スポーツ”ボディビルだからこそ実現した親子対決。東京クラス別選手権大会では宮田親子の家族ドラマにも注目!

宮田勝実と宮田智矢が2020年マッスルゲート石川で直接対決!息子・智矢が優勝した

2014年東京クラス別ボディビル選手権大会64㎏級での対決は息子・智也選手は予選落ち、勝実選手は5位と父に軍配が上がった。2020年はマッスルゲート石川で息子・智矢選手が優勝し、マッスルゲート東京で父・勝実選手が優勝し、1勝1敗となった。2021年はどのようなドラマが繰り広げられるのか楽しみだ。

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藤本かずまさ
IRONMAN等を中心にトレーニング系メディア、書籍で執筆・編集活動を展開中。好きな言葉は「血中アミノ酸濃度」「同化作用」。株式会社プッシュアップ代表。


 


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