2日間連続、2階級で日本記録!女子大生パワーリフター・野村優が偉業を達成

日本パワーリフティング界では若手の躍進が著しい。中でも話題を集めているのが21歳の怪物・野村優選手(京都先端科学大学)。日本女子クラシック(ノーギア)史上初のデッドリフト200kg挙上達成で注目を浴びていたが、その記録を6月12日(土)塗り替えることとなる。

緊急事態宣言の影響で、近畿クラシックパワーリフティング選手権は2週間延期での開催となり、ジャパンクラシックジュニアパワーリフティング選手権と連日での開催となった。

【動画】野村選手の205kgデッドリフト動画

2日連日開催も異例だが、野村選手は近畿クラシックパワーリフティング選手権には63kg級、ジャパンクラシックジュニアパワーリフティング選手権には69kg級でのエントリーとなった。この階級の違うエントリーにもコロナ禍であることが関係していた。

「世界選手権の選考を兼ねているジャパンクラシックには63kg級で出場するために調整してきました。しかし、ジャパンクラシックに出場するための標準記録を私は持っておらず、京都クラシックで取得する予定でした。緊急事態宣言で京都クラシックが中止となり、私は標準記録を持っている69kg級での出場をするしかありませんでした」

階級が変わることは誤算ではあったが、野村選手はしっかりと結果を残す。

「近畿クラシックでは、目標にしていた63kg級の一般日本記録をデッドリフトとトータルで達成することができました。高校時代から目標にしてきた北村(真由美)選手の記録にようやく追いつけました」

自身の日本記録を塗り替えたデッドリフトは「205kg」。野村デッドという特有のフォームが特徴で、野村選手通う京都先端科学大学パワーリフティング部・三浦重則監督は「骨盤と肩のラインが1枚の板のように固定されており、その板が起き上がるようなきれいなフォーム」だと解説する。

翌日のジャパンクラシックジュニアパワーリフティング選手権。日本記録を樹立した次の日にしっかりと結果を残すことができるのか心配された。

「疲れを残さないことが大事だったので、部のキャプテン・塚脇から近畿クラシックのあとは糖質の補給をすぐにするよう言われて、ようかんとおにぎり、スポーツドリンクを摂りました。それと連日だということを意識してしまわないように集中して臨むようにしました」

2日目、69kg級でも日本記録を樹立する。

「正直第一試技だけきっちり取っていけば世界選手権の選考は取れる状況だったのですが、手を抜きたくなかったんで、最大の力を発揮できるよう常に自分の身体と相談をしながら重量設定を行い、デッドリフトとトータルの日本記録を樹立することができました。近畿クラシックより重量は落ちてしまいましたが、自分の出来ることを最大限やれたと思います」

疲労について尋ねると

「自分が思っていたよりも緊張していて、疲労感を意識することよりも緊張が勝ってました。今思い返すとですが、スクワットのときにボトムで重いなとか、ベンチプレスであげるとき勢いがないなって感覚はあったと思います。試合中はそんなこと考えていませんでしたけど。自分を騙し込んでましたね(笑)」

三浦監督が「野村はゾーンの入り方や気持ちの持っていき方が他の選手にはない強さを持っている」と言っていたのが頷ける。

2日連続開催は異例のことだが、それだけではなく、野村選手は2階級、2日間連続での日本記録樹立という偉業を成し遂げた。世界ジュニア選手権は69kg級で、ジュニアの世界記録トータル460kgを狙っている。デッドリフトはすでにジュニア世界記録の180kgを超えている。目標とする記録を聞いた。

「デッドリフトは230kgを目標にしています」

試合後に食べたシュークリームが最高に美味しかったと話す女子大生パワーリフターの挑戦は続く。

<大会での記録>
■第23回近畿クラシックパワーリフティング選手権
女子63kg級
SQ 142.5kg
BP 90kg(Jr.日本記録)
DL 205kg(Jr.および一般日本記録)
TL 437.5kg(jr.および一般日本記録)

■第26回ジャパンクラシックジュニアパワーリフティング選手権
女子69kg級
SQ 140kg
BP 90kg(jr.日本記録)
DL 200kg(jr.および一般日本記録)
Tl 430kg(jr.および一般日本記録)

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