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日本トップクラスの筋肉救急救命士の気になる発言=木村征一郎

数多くのドラマが見られた昨年の日本選手権。選手たちはどのような思いで、あの日のあのステージに上がったのか。ここでは男子ボディビル、女子フィジークの各2位から12位までの選手を単独取材。感動の舞台裏に迫る。

取材:藤本かずまさ 撮影:中島康介

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2021年男子日本ボディビル選手権大会5位・木村征一郎「仕上がりを詰められなかったのが残念です」

コロナの関係もあって、今年の日本選手権は出場しようか、どうしようか迷っていたんですが、とりあえず減量を始めてみて、そのまま調整を進めていき大会当日を迎えたような感じでした。順位に関しては審査員の先生方が決めるもので、また出場しているメンバーによっても変わってきます。5位という順位が私にとって特段に高いとか低いとかという点については、それほど重要ではないと思っています。もちろん順位が上がればそれはうれしいことではありますが、そこで一喜一憂するということはありません。
ただ、今回は仕上がりを最後まで詰めることができませんでした。順位は審査員の先生方が決めますが、仕上がりは自分が決めるものです。順位うんぬんよりも、しっかりと詰めることができなかったことが残念です。日本クラス別選手権では65㎏級に出ていたのですが、今シーズンに出場したのは日本選手権のみだったので65㎏以下まで落とすという発想がなく、体重を一切気にすることなく調整しました。ただ一番軽いときで65㎏を切っていたので、結果的にクラス別に出場していた年とあまり変わらなくはなりました。調整の難しさを痛感しました。
日本選手権は無差別なので、65㎏級の選手が優勝するというのは正直難しいとは思います。65㎏級ならば、世界選手権で上位を狙いたいという気持ちはあります。また、私は大会に出たい、いい成績を残したいというよりもトレーニングで身体を変えたいという思いのほうが強く、大会の調整については「また次に出るときに考えよう」という感覚なんです。私にはトレーニングさえできていれば満足という部分があり、 大会には毎年は出場しなくてもいいのかなという思いは今でもあります。
だから、今年の大会出場については今はまだ考えてはいません。ただ、ケガでもしない限りトレーニングは続けていると思います。正直なところ減量のない夏を家族と一緒に楽しく過ごしたいという気持ちもあるので(苦笑)、自分と家族と相談しながら来年また出るかどうか考えます。

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