女子フィジークで着実に順位を上げているのが、愛媛県の片山めぐみ選手。2021年に愛媛県選手権でデビューし優勝、そこから調子よくジャパンオープン7位、昨年は日本選手権で12位、と日本のファイナリストとなった。勢いのあるポージング、大腿部のサイズ、バランスが優れた選手である。
昨年の初戦は、前年7位だったジャパンオープンで9位の座に付く。しかし甘いとか、調子が悪そうだったということではなく、むしろ前年からインプルーブした身体を作ってきた。
昨年のジャパンオープンは、その後の日本選手権で3位の阪森香理選手、4位の荻島順子選手の2人がワンツーを決めたハイレベルなステージとなったのだった。思わぬ刺客の登場に順位は下がってしまった。だが片山選手は実力を上げ10月の日本選手権で12位に入り、2021年にはあと数歩というところで敗退してしまった最高のステージに上がることができた。
片山選手は昨年ステージで課題と感じたことを真正面から取り組んでいる。
「昨年は日本選手権のファイナルまで進めました。ですがトップの選手と比べてアウトラインの大きさや絞りが課題と感じました。アウトラインについては胸郭周りや肩関節が上手く使えてないところがあるので、筋肉の可動域をしっかり出してその部位に対してのトレーニングができるように、モビリティエクササイズやその部位の動きをよくるするような動作をウォーミングアップで必ず行います。それから可動域を意識したトレーニングを行うようにしています。そしてそれをポージングにも繋げたいと考えています」
今年の目標は、ジャパンオープンと日本クラス別は6位以内、日本選手権は10位以内。
「今年は初戦の1カ月前には絞り切って調整できるように、少し早めの減量に入っています」
新たな課題に向けて着実に取り組む片山選手の、さらなる飛躍を目にするのはあと少しだ。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介
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