昨年、オールジャパンマスターズビキニフィットネス35歳以上160㎝超級で、前年の3位から順位を上げて準優勝したのが堀田ひろみ選手だ。恵まれた四肢と体幹部のプロポーションを持ち、ビジュアルもビキニフィットネス選手に必要な『バービー人形』のような端正さを見せる。毎年成長を見せる堀田選手に、ビキニフィットネスを始めたきっかけや、現在のトレーニング、目標について聞いた。
【写真】引き締まったウエストから伸びる引き締まった太ももと広背筋
堀田選手はもともと産後のダイエットのためにトレーニングを始めた。当初は地元の県営ジムに週2回ほど通っていたが物足りなさを感じ始め、本格的なトレーニングを求めるためにゴールドジムに入会。
トレーニングを始めてからは、身体に良い変化が感じられたという。
「トレーニングを始めて筋肉量が増えたおかげで基礎代謝が上がりました。普段からとても大食いなのですが、最近は食べていても太りにくくなりました。また、もともと冷え性でしたが、手足の冷えも改善されてきました」
だが、良い影響はそれだけでなかった。堀田選手はシングルマザーとして、仕事、トレーニングに励む。産後の育休中にトレーニングを始めたが、トレーニングは堀田選手にとって育児疲れの解消にもなっていた。
「仕事と子育ての両立に落ち込んだり、不安になったりとイライラしていましたが、一人の時間を作ってトレーニングをすることで気持ちが安定したり、前向きな気持ちになれる自分がいました」
トレーニングをすることで悪い感情を溜め込まずにリセットする。そして常に自分の感情と向き合う。身体はもちろん、堀田選手の“心の筋肉”までも鍛えられたという。
トレーニングでのこだわりは、ベーシックなものをコツコツやり続けること。堀田選手は腰と膝に痛みが出ることが多く、負担にならないように合ったメニューを選んでいると話す。
もう一つのこだわりは、トレーニングを続けている上で大切にしている「家族」「仕事」「トレーニング」のバランスを保つこと。
「支えてくれている娘と、自分が好きなトレーニングができる環境に感謝しながら日々のトレーニングを続けています」
競技を行う上で昨年課題と感じたことは、ウエストラインをもう少しし細く仕上げることだと話す。今年は中殿筋を強化して、ウエストからヒップラインがスッキリとしたボディラインを目指していくと意気込む。そしてその身体を引っさげて、昨年準優勝だったオールジャパンに優勝することを目標にしている。
「今後、ビキニ選手としていつか海外の大会にも出てみたいです。そして、自分が好きなトレーニングを通して、いくつになっても、ママになっても挑戦したり、好きなことに打ち込めたり、フィットネスの楽しさや魅力を伝えていきたいと思っています」
堀田選手が出場するオールジャパンの階級には、絶対女王と言われる安井友梨選手が立ちはだかる。しかし、その牙城を崩す可能性があるのがハイポテンシャルな堀田選手である。今年のオールジャパンはどんな展開を見せるのであろうかドキドキである。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介
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