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「プーさん」と呼ばれた男が5年間でコツコツ変化!体重-35kg、体脂肪率30%→7%。痩せたい人に伝えたいこと【筋トレビフォーアフター】

joichiさんのビフォーアフター5年間で体重−35kg、体脂肪率30%から7%。驚異的な変身を遂げたjoichiさん(25)のボディメイクの軌跡を追った。

【写真】別カット!joichiさんのボディコンテストに出場した際のバキバキ腹筋

「友達とのある仲違いで、見返してやろうと思ったのがダイエットのきっかけです。何も知識がない状態からのスタートだったので、筋トレ経験者の友人に“どうやったら脂肪を減らして、筋肉をつけられるのか”を基礎から教えてもらい、そこで鶏胸肉が良くて、さらにお米はエネルギーとして使われやすいと聞いたので、3食ひたすらそれを食べました。体重が90kg後半あったため、最初は停滞もなく痩せていきました」

「トレーニングも、初心者のときはまずは身体の基礎づくりとして大きな範囲で筋肉を鍛えられる種目、例えば胸はベンチプレス、背中はラットプルダウン、肩はサイドレイズ、脚は45度レッグプレス、腕はトライセップスエクステンションをしていました。週3日を最低限として、可能なら5日までやりました」

心に深いしこりを残した仲違いにより始めたボディメイクが、「プーさん」と呼ばれた身体に変化を起こす。徐々に筋トレそのものにハマり、本格的なトレーニングの追求へと意志の方向が変わった。

「勉強する機会も増えました、特に、真子心太郎選手のYouTubeはトレーニング前にテンションを上げるためにも必ず観るようにしてます。栄養学やサプリメンテーションでは、NEXTFITのKentoさんを参考にしています」

「必ずトレーニングを遂行するために、例えば10時から仕事なら朝早く起きてするか、仕事終わりなら、疲れて気分が重くてもその前に好きな音楽聞いて、少し歩いてからするようにするなどしています。忙しいときでも30分でも行って、やれる種目をインターバルなしでやったりもします」

現在は5分割(胸、背中、肩、腕、脚)、必ず一種目に高重量で始めて1レップでも多く挙げるのを意識すること、また、腹圧や呼吸の仕方などもできるだけ浅くならないように、を心がけているという。また、目標もさらに高みへと変わった。

「筋トレを始めて4年目くらいのときに学校の友人が大会に出るとのことで自分も出ようと思いました。その前から、YouTuberなどで大会出ている人をたくさん見ていたため、こんなかっこよくバキバキの身体に自分をしてみたい!太ってた自分がここまでいったらかっこいい!と思い挑戦しました」

ダイエットから競技へ舞台を移すことで、葛藤もあったという。

「ダイエット目的の減量はある程度の制限でやって楽しくやってたのですが、大会の減量となると、月の体重を何キロ落とすのか、自分は何キロで仕上がるのか、オフは入れるべきか、食事のPFCバランスはどうするかなどさまざまな疑問に囲まれました」

「その中で、大会出て、周りに自分より努力してる人がこんなに多くいて、筋肉もデカい人がこんなにいるんだと。デビュー戦では決勝審査で負けて、悔しくて毎年出て絶対優勝したいと思うようになりました」

その過程での新たな出会いや達成感、終わった後の爆食いなど楽しみもできたと語る。また、トレーニングも年々と着実な進化を遂げている。インスタグラムでその様子を発信することで、モチベーションを上げているという。

「ボリュームに関しては、減量中はできるだけ多くやるために、セット数は気にせず、2〜2時間半でどれだけ詰めて多くカロリー消費できるかを意識して、オフは疲れたタイミングでのみ入れます。増量期は減量中に落ちたパワーを戻すためになるべく自分の好きな伸ばしやすい種目で重量を扱い、インターバルもちゃんと取って重さを伸ばすのにフォーカスして、筋肉のでかさや厚みをつけています」

「好きな種目は胸はベンチプレス、背中はラットプルダウン&Tバーロウ、肩はショルダープレス、腕はケーブルのプレスダウン、脚はスクワットです。なるべくフォームが崩れないように丁寧に、ストレッチをかける種目はちゃんと意識してやり、収縮する種目はちゃんと最後まで押し切るイメージで中まで入れる意識でやります」

こうして、何も知らなかった青年は、一人の競技者として精神的にも肉体的も劇的な変化を遂げた。そして、人生の歩みもまた変化を見せた。

「自分は元々は大学に行っており、卒業後は普通に企業に勤めようと思っていました。自分が変わるにつれてこの世界で生きていきたいと思い、そこから1年間アルバイトをしながらスポーツの専門学校に通いました。卒業して就職先を探したときに、知り合いの先輩に誘ってもらうかたちで今はトレーナー兼ジムスタッフとして働いています。まだ分からないことも多いですが、今後は経験を積んで、いずれは個人としてトレーナーとなれるよう頑張っていきたいと思っています」

ボディメイクの経験者として、またトレーナーとしてこれからダイエットを始める方に伝えたいことを聞いた。

「まずして欲しいのは、最初は軽くでいいんです。いきなり節制して食事を制限するのではなく、自分のストレスがかからない範囲でお菓子を1日3個食べてたのを1個に減らしたりして、体重が減ってきたらそれを継続する。小さな変化がモチベーションにつながります」

「また、運動を始めようと思うなら最初は毎日歩くだけでもいいです。続ければいずれ自分で習慣化され、ジムに行っても継続できるようになります。何をするにしてもできる範囲で、継続が大事です。たまに友達と食事行っても、次の日またやれば身体は変わっていきます。焦らずに時間をかけてゆっくりやっていきましょう」

joichiさんは指導する上でコミュニケーションと気遣いを一番大切にしているという。お客様がいかに楽しくトレーニングをできるか、いかに相手に寄り添ってやる気を引き出してあげられるか。これからもそういう姿勢を大事に、いいジム空間を作っていきたいと語った。

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取材:にしかわ花 写真提供:joichi

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