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短期間でカラダを変えたいならこれ!横川尚隆「最速を叶える失敗学」ロングインタビュー再録③

IRONMAN2020年10月号に掲載し大好評だった横川尚隆選手のロングインタビューを全3回にわけてお届けします。短期間でカラダを変えたいならこれ!横川尚隆「最速を叶える失敗学」ロングインタビュー再録①②は下記リンクよりご覧ください。

昨今の日本ボディビル界で「短期間での成長力」を語るに避けては通れないのが、キャリア5年目にして前年度覇者であり、IFBBエリートプロとなった横川尚隆選手である。今は、芸能活動を主軸にしながらも、その身体はプロボディビルダーとしてすさまじい進化を遂げ続けている。今回は2014年のフィジーク初出場から日本ボディビル界を駆け抜けた5年間にわたる横川選手の快進撃を振り返ることで、最速たる所以を探る。

取材:鈴木彩乃 撮影:AP,inc.

2019の抜本改革
サイズ・質感・絞りの全部獲り最速を叶える失敗学

そして取り組みを根本から見直したのが、2019年。週6で武井(郁耶)トレーナーについていただいて、全てをコントロールしてもらいました。食事も身体の状態を見て細かく指導を受けたので、初めて減量にしっかり取り組んだことにもなります。

毎年、鶏胸肉2食と牛肉1食とご飯だけだったのが、卵と魚を食べるようになり、ご飯の量を増やして、初めてチートデイも設けました。食の質も量もかなり変わったけど、だからこそどの年よりも成長したのだと思います。トレーニングを始めた当初の成長率を超える勢いを実感しました。

トレーニングは、基本的な身体の使い方は変わらないけど、武井さんなりの新しい種目が加わったり、メニュー構成の仕方が変わったり。これは、あくまで僕の場合ですけど、オファーするときに成長スピードもデカさも質感も絞りも「全部を獲りたい」と伝えたので、希望に合わせて超高重量のフリーウエイトをベースに適宜補助を入れていくやり方になりました。ケガのリスクが高いし、身体が壊れてしまうかもしれない危険性の説明も受けたけど、それでいいと答えたから武井さんも気持ちに応えてくれたかたちです。

バックtoベーシック

複雑な種目や流行りの種目はやらなくなりました。マシンも精査して、ほとんどがフリーウエイトになりました。僕自身も同じように筋肉を扱えるならという前提で、同じベンチプレスをやるにしてもマシンよりフリーのほうがいいと思っています。

やっぱりマシンって身体にとってラクなんですよね。もちろんその利点が必要な場合もあるんでしょうけど、僕はフリーで感じられる神経の疲労というか、奥の奥までダメージが残って身体に負担がかかる感じが、心地いい。それが成長実感や自信にもつながる。だからトレーニングは自然とベーシックに戻っていきました。

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