ニースリーブを活用し高重量を扱えるように

「胸だけを開いて息を吸うのではなく、同時に骨盤を動かして呼吸するイメージを持つ」ことでしっかりと息を吸うことができ、動作が安定し出した。また現在ではニースリーブなしで250㎏を扱えるほどに
スクワットの自己ベストは250㎏1回で、これは2回記録しています。最初は2019年で、210㎏で停滞していましたがニースリーブをつけて停滞打破し、クリアしました。もう1回は本当にごく最近で、ニースリーブなしで挙げることができました。
スクワットの練習法は、初めて250㎏を挙げたときから今までほとんど変わっていません。合計で3セット行うのですが、まずは1セット目でMAX付近の重量に挑戦します。続く2セット目が5回狙い、3セット目が8回狙いという形です。
スクワットのセット数が少ないことには理由があります。現在、5分割週6トレーニングで回しているのですが、背中の日にはヒンジ系動作が多く入ります。そういった中で、疲労から十分に回復させることを考えると、スクワットのセットはあまり多くしない方が良いと考えているからです。

最近のスクワット(杉中選手のYouTubeから)。ボトムからの切り返し時に上半身の力みを適度に抜くことが大事だと言う
普段はレッグエクステンションを行ってからスクワットを行っています。もしかすると、レッグエクステンションを行わずにスクワットに挑戦すればもっと重量が扱えるのかもしれませんが、自分の中ではレッグエクステンションから始めることが大切なので、今のところは変えていません。
スクワットで記録を伸ばすために大事だと最近気付いたのは呼吸です。以前は呼吸がうまくできていなかったために、記録が伸びなかったり怪我をしたりしていました。今は、胸だけを開いて息を吸うのではなく、同時に骨盤を動かして呼吸するイメージを持つようにしています。こうすることで、しっかりと吸うことができて、動作が安定するようになります。

もう一つ大事だと思っているのが、上半身の力みを適度に取ることです。上半身をガチガチに固めるのではなく、ボトムからの切り返しの際には、力みをある程度抜くことを意識しています。ちょうど、ジャンプでしゃがんだところからの切り返しのイメージですね。うまく力みを取るためのテクニックとして、グリップを適度に緩めるようにもしています。

すぎなか・かずき
1999年1月7日生まれ。三重県出身。身長158㎝。“豆タンク”の愛称で親しまれる。2022年日本ジュニア選手権70㎏超級&オーバーオール優勝、2023年日本男子ボディビル選手権4位、2025年日本男子ボディビル選手権9位
取材・文:舟橋位於大会写真:中原義史トレーニング写真:上村倫代、本人提供 web構成:中村聡美











