8月30日(日)、広島県広島市の広島国際会議場にて『第38回 日本マスターズ選手権大会』が開催された。日本マスターズ選手権は、40歳以上の男女を対象に、年代別で鍛え上げた身体を競う全国大会だ。
【写真】90歳のボディビルダー!?日本マスターズ選手権で躍動した選手たちの驚異の肉体

一般的に『マスターズ』と聞くと、競技生活の晩年を迎えた選手たちの大会というイメージを持つかもしれない。しかし、ステージに並ぶのは年齢を感じさせない筋肉をまとった選手ばかり。長年トレーニングを続けてきた選手だからこその筋肉の厚みや成熟度も、この大会ならではの見どころとなる。
今年の男子ボディビルは、40歳以上級から85歳以上級まで9階級、女子フィジークは40歳以上級から65歳以上級まで4階級で行われ、総勢180名を超える出場者数となった。
男子40歳以上級には、昨年大会で優勝した中村仁選手をはじめ、昨年2位の神田優作選手、男子50歳以上70kg以下級では昨年王者の須江正尋選手、60歳以上級では昨年王者の紙田由起夫選手らが今年も出場し、非常にハイレベルな戦いだった。
その中でも、紙田選手は今大会でも圧巻の筋肉量と絞りを見せて見事オーバーオール優勝を飾った。元高校球児の紙田選手は埼玉の名門校・所沢商業でレギュラーを務め、甲子園では当時PL学園のスター選手だった桑田真澄・清原和博選手の”KKコンビ”と対戦経験を持つという異色の経歴の持ち主だ。
一方、最高齢の出場者・金澤利翼選手は大会の前日8月29日に90歳となり今大会に挑戦。見事85歳以上級で優勝し、通算17度目の日本マスターズ選手権優勝を飾った。「130歳まで生きる!」とステージ直後に笑顔で話す金澤選手。マスターズボディビルに相応しいレジェンドの力強い言葉だ。
ボディビルは、単純に筋肉の大きさだけを競うものではない。筋肉量に加え、全身のバランスや形、脂肪を落とした仕上がり、そしてステージ上で身体を美しく見せるポージングなどを総合的に競う。
そのため、長く身体を鍛え続けることで完成度を高めていくこともできる競技だ。
40代、50代だけでなく、70代、80代、さらには90歳の選手までステージに立つ日本マスターズ選手権大会。年齢にかかわらず身体は変え続けられるということを、出場選手たち自身が示す大会でもある。
各階級の結果は以下の通り。
男子ボディビル 60歳以上級
優勝 紙田 由起夫(オーバーオール優勝)
2位 玉井 正宏
3位 鷲巣 国彦
4位 猿山 直史
5位 芝原 茂樹
6位 野村 政盛
男子ボディビル 65歳以上級
優勝 加藤 充
2位 林 勇宇
3位 矢野 勝己
4位 木下 利之
5位 光本 巧
6位 平 昌伸
男子ボディビル 70歳以上級
優勝 難波 文義
2位 牧 国久
3位 辺見 不二男
4位 高山 盟松
5位 滝本 知彦
6位 宮本 重之
男子ボディビル 75歳以上級
優勝 蜂須 貢
2位 山野 成思
3位 松山 茂
4位 関谷 廣夫
5位 三部 博
6位 細田 一仁
男子ボディビル 80歳以上級
優勝 山崎 義夫
2位 村上 幸一
3位 小川 智
4位 安倍 保
5位 中村 康和
6位 守田 順市
男子ボディビル 85歳以上級
優勝 金澤 利翼
2位 笠原 孝昭
3位 斉藤 忠男
4位 杉尾 忠
5位 森山 年章
6位 荒川 正雄
女子フィジーク 65歳以上級
優勝 深作 靖子
2位 川上 由美子
3位 佐藤 とく子
4位 高松 真里子
女子フィジーク 60歳以上級
優勝 林 智砂
2位 清水 恵理子
3位 片石 かおり
4位 辨谷 知子
5位 佐々木 真紀子
6位 木村 和美
女子フィジーク 50歳以上級
優勝 原田 理香(オーバーオール優勝)
2位 宮崎 祐子
3位 大谷 玲子
4位 中井 恭子
5位 髙橋 典子
6位 山道 香織
女子フィジーク 40歳以上級
優勝 石井 さやか
2位 福島 みのり
3位 門脇 由夏
4位 高松 弓梨子
男子ボディビル 50歳以上70kg以下級
優勝 須江 正尋
2位 土金 正巳
3位 赤澤 範昭
4位 田村 龍行
5位 鳥倉 定良
6位 加藤 昌平
男子ボディビル 50歳以上70kg超級
優勝 髙梨 圭祐
2位 仲泊 兼也
3位 佐伯 伊都企
4位 佐藤 茂男
5位 椿 幸仁
6位 村山 元
男子ボディビル 40歳以上級
優勝 石坂 恵一
2位 中村 仁
3位 神田 優作
4位 田中 光昭
5位 近藤 潤一
6位 中野 良一
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
取材・文:柳瀬康宏 撮影:中原義史










