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トレーニング歴がある人もホームジムを活用しよう【家トレで一流の肉体をつくる】

昨年に引き続き、コロナ禍でトレーニングが思うように進まない。しかし、ジムに行けないということで私たちのトレーニング意欲までもが削がれてしまっただろうか? ジムに行けなければ、自分なりに工夫を凝らし、自宅でできることはないかと考えた人も少なくないだろう。ここではそんな人たち向けにホームジムの魅力を解説する。

文:William Litz 翻訳:ゴンズプロダクション

ただ、この状況はもうしばらく続くかもしれない。そうなると、やはりバリエーションがほしくなる。飽きないようにするために、そして筋量を維持するためにも新鮮な刺激は不可欠なのだ。とはいえ、所せんホームトレーニングなのだから限られた器具しか使えないし、初級者が行うようなトレーニングしかできないと思っている人も多いはずだ。

しかし、誤解しないでほしい。ホームトレーニングだからといって初級者向きとは限らない。実際、世界記録をたたき出すパワーリフターたちの中には、自宅のガレージや地下室にホームジムを作り、すさまじい身体を作り上げ、驚くほどの筋力を養ってきた人たちが大勢いるのだ。

例えば黄金時代のボディビルダーのひとりであるデイブ・ドレイパーは、まるで地下牢のようなジムでトレーニングを行っていた。天井からは雨漏りがしていて、バーベルは錆びてダンベルはガタついていた。ベンチ台は木製で、釘が浮いている箇所もあり、肩や腕が引っかかって引っ掻き傷ができることもあった。

そんな環境でもデイブ・ドレイパーはミスターユニバースに輝き、ボディビルダーとして成功を収めた。地下牢のようなジムでも、彼は一流のフィジークを作り上げたのである。

トレーニング経験者のホームジム

すでにトレーニング歴のある人が自宅でトレーニングをはじめるなら、オリンピックバー、アジャスタブルベンチ、そしてパワーラックがあれば多くの種目を行うことができる。さらに、重量を変えられるダンベル(パワーブロックなど)、ラバーバンドと付属のハンドルなども加えていけば、バリエーションをさらに増やすことができる。

中には、ジムの営業が再開されたら、これらの器具は無駄になると心配する人がいるが、ホームジムが無駄になることは決してない。なぜなら、ホームジムは自分専用のジムであり、好きな時間に、好きなだけ利用することができるからだ。
仕事や勉強が忙しくてどうしてもジムに行けない、天気のせいで外出を躊躇してしまう、どうしても家を空けられないなど、そういうことは誰にだってある。そんなときでもホームジムがあればワークアウトを予定どおりにこなすことができ、事前に立てた計画を中断することなく進めることができるはずだ。

また、1日に2回のワークアウトを行うダブルスプリットも、ホームジムがあれば実現可能だ。

ダブルスプリットに挑戦してみたいと思っていても、休日でもない限り1日に2回もジムに行くのは難しい。しかし、ホームジムがあれば2回のうちのどちらかを自宅で行うことができるのだ。

ミスターオリンピアに3度輝いたフランク・ゼーンは「ダブルスプリットを行うと、1日1回のワークアウトより2倍の速さでコンテストコンディションを極めることができる」と述べていた。

ただし、ダブルスプリットは運動量が一気に増加するので、オーバートレーニングに陥らないようしっかり身体の状態をモニターしながら実践しなければならない。そういったことからも、ダブルスプリットはまさに上級者用のプログラムであると言える。

1日に複数回のワークアウトを行う場合でもあっても、ホームジムがあればバリエーションに富んだプログラムを実践できる。仕事や勉強を言い訳にすることができないので、しっかり自分を追い込みながらトレーニングを続けたいという人にもホームジムはおすすめだ。

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