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43歳ボディフィットネス女王の貫禄「私には私のブランド=個性がある」

金子真紀子選手9月19日(月・祝)、神奈川県・茅ヶ崎市民会館で公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催『オールジャパン フィットネスチャンピオンシップス2022』が開催された。今大会、ボディフィットネスは身長別に分けられ、163㎝以下級では金子真紀子選手(43)が優勝を果たした。

【写真】金子真紀子選手の素晴らしい砂時計ボディ

2018年よりオールジャパンで連覇を続け(2020年は新型コロナウイルスにより中止)、今大会(163cm以下級)で3連覇達成となったボディフィットネス界のベテランとも言える金子選手。しかし昨年、強力なライバルが現れた。『ジャパンオープン選手権』で頭角を現した大谷美咲選手は、その後のオールジャパン、グランドチャンピオンシップスと続き全てにおいて1位票を獲得し、大谷旋風を巻き起こす。今大会でも158cm以下級で優勝、さらに、ボディフィットネス オーバーオール(無差別級)においても金子選手を抜き優勝した。

金子選手はそんな大谷美咲選手に対し、
私は他の選手と比べていくことは考えていません。私は私の“ブランド=個性”があると思います。なので、私自身の個性をいかに表現できるかを大事にしています。常に自分のブランドとは何かを考えていますが、私ももうすぐトレーニング歴が10年になっていきます、そうなると劇的に筋肉量を増やすとか、身体を変えるというのは難しくなってくるんです。でもそれでも、いつも新作の私を見せていく、ブラッシュアップさせていくことを念頭に毎年、審査員の方々に見ていただき、『変わったね』や『何か分からないけど良くなったね』と、新作の自分をお披露目できるように取り組んでいます」(2022年8月25日発売『月刊ボディビルディング2022年10月号』インタビューより)

他の誰かと比べずに、常に自分自身と戦う、まさにボディコンテストのあるべき原点を語るのは、女王の貫録と言ってもいいだろう。

また金子選手は、ボディコンテストの登竜門『マッスルゲート』での審査員を務めるようになったことを通して、自分を客観的に見ることができるようになったという。
思い通りに見てもらうためには、トレーニングしながら筋肉の使い方を考え、それをポージングに活かす必要があるんです。なので、トレーニングはトレーニングと単発では考えず、ステージに上がったときの自分の見え方やポージングも意識しながらやっていくようにしています。それらを全て客観視して取り組むということが、昨年からの変化です

今大会の優勝により、10月1日(土)に開催される『JBBF FITNESS JAPAN GRAND CHAMPIONSHIPS 2022(グランドチャンピオンシップス)』の出場資格を得た金子選手。
昨年以上にブラッシュアップした姿を感じてもらえるようなステージにしたいと、まずは考えています
グランドチャンピオンシップスへ向けて、金子選手の自分自身との戦いは続く。

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■163cm以下級

1 金子真紀子/2 安田千秋/3 篠原ゆかり/4 河村ちなみ/5 福島千尋/6 斉野陽子

取材:FITNESS LOVE編集部 写真:撮影:中島康介

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