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全国大会準優勝のボディビルダーが教えてくれた“トレーニングの質を上げるマインドセット”

堀井裕太さんボディメイクをしたいけれど、筋トレがなかなかうまくいかない。ジムには通っているけど効果が今一つという人は多いはず。今回はゴールドジムJAPAN CUPクラシックフィジーク168cm以下級2位などの成績を残すパーソナルトレーナー、堀井裕太さん(26)に、ご自身のトレーニング履歴を振り返っていただくとともに、トレーニングの質にこだわる堀井さんから、質をあげるためのマインドセットについてお話いただいた。

【写真】逆三角形ボディで魅せた堀井裕太さんの美しいポージング姿

小学生のころから体操競技を行ってきた堀井さんは一般的には“いい身体”をしていたという。勉強は苦手だったというが、トレーニングの勉強は好きだったことから、トレーナー育成の専門学校に進むと、自身のボディメイクへの意識も変化していったという。
「トレーニングを教えるだけではなく、自分もトレーニングをしようと思うようになりました。もともと体操競技をしていく中で身体のベースはありましたが、本格的なウエイトトレーニングを始めたことで2、3年で身体は大きく変わりました」

フィットネスクラブに入社すると、お客さんやスタッフから「大会に出場してみなよ」と声をかけてもらいました。そのことがきっかけで埼玉ボディビル選手権に出場し、ボディビル65kg以下級3位入賞。そこから5年ほど大会には出場していなかったが、昨年ゴールドジムJAPAN CUPにエントリーし、クラシックフィジーク168cm以下級で2位となった。
「クラシックフィジークは身長に対する体重制限があって、前日検量で思っていたよりも身長が2cmほど縮んでおり、体重のリミットを越えてしまいました。一度は出場を諦めようと思ったのですが、審査委員長の鈴木雅さんが『2kgくらいなら絞れるよ』と言ってくれて、帰宅してから5~6時間半身浴、水を飲まずに有酸素運動をして翌日の検量を迎えました。すると、体重も減り検量をクリア(前日検量より身長が伸びていたのも理由の一つだった)。ちょっと騒がしい中での2位でした。優勝した澤田(佳寿馬)選手は新卒で入ったフィットネスクラブの先輩で意識していたため勝ちたかったんですけど、絞りも含めて準備不足でしたね」

大会で活躍する堀井さんは、意外なことにトレーニングをしたくない日はトレーニングに行かないようにしているという。
「トレーニングは気が乗らないと行かないようにしています。やる気のないトレーニングをしても無駄になりますし、綺麗なフォームでしっかりできないのは嫌だからです。ただ、気分でやっていては結果が伴いませんので、その代わりトレーニングがワクワクするような状況をつくるようにしています。いいトレーニングにすることを意識しています。いいトレーニングが毎回できると気分も上がり、トレーニングが楽しくなります。そうなるように1セットごとに反省をして次に生かすことにこだわっています。すると自ずと質のいいトレーニングが実現できます」

反省をすることの習慣は体操競技時代に身についたとのこと。
「体操の練習は一つの技を何度も行います。その中で監督から『同じ失敗はするな、せめて違う失敗をしろ』という指導を受けていたので、トレーニングでも上手くいかなかった理由を常に考えて同じ失敗を繰り返さないようにしています。グリップなどもいろいろなことを試してみて、自分に合ったものを追求できています。現在はパーソナルトレーナーとして指導する中で、最初は教科書的なやり方を指導して、エラーに合わせた修正をご案内できるようになっています」

最後に、堀井さんに筋トレの魅力を聞いた。
「トレーニングをすると自分の身体が変わります。すると自信が持てて、良い方向にいろいろなものが運ぶと思っています。自分に自信が持てない人は、トレーニングに時間を注いでみてほしいです。簡単ではありませんが、1年継続することで何かが変わってくると思います」

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取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

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