2月13日(土)、カルッツかわさきにて、パワーリフティング信田泰宏選手によるセミナー、「ウエイトトレーニングの革命的コンディショニングツール、コンプレフロスの使い方」が開催された。
2019年国体パワーリフティング公開競技105kg級優勝など、成長著しい信田選手が愛用し、記録向上の一助としている、株式会社サンクト・ジャパンの商品コンプレフロス。ゴム製のバンドを体に巻き、圧迫状態を作る「フロッシング」に使用するツールだ。
『フロッシングでは、「圧」によってファシアにアプローチしていきます。ファシアは網目状の線維のようなもので、結合組織のヒアルロン酸分子のもつれ、疎性結合組織(内部組織)の質、量、粘性の変化などで高密度化(癒着)すると、関節可動域の低下、筋肉の協調性低下などを引き起こします。そこに圧をかけることで高密度化していたファシアが滑らかに動くようになり、ファシアが滑らかに動くようになれば、その下にある筋肉も滑らかに動くようになります。ミルフィーユの間に隙間ができ、その結果、筋原線維のアクチンとミオシンが自動車のエンジンのピストンのようにスムーズに動くようになる、というイメージです。 筋肉がスムーズに動けば当然、関節の可動域も改善されます(IRONMAN2021年3月号より)』
「ケガをすることが、最ももったいないこと」という考えに基づき、フロッシングを行う信田選手。1年は52週間、ボディビルではトレーニング、パワーリフティングではプラクティスのイメージとなるジムでのセッション、その1回1回の質が大事になる。例えばケガで4週間セッションができなくなることは、年間の練習が48週間に減ることを意味する。すなわち、ケガをすることは、最ももったいないことなのだ。
セミナー会場には、2019年に史上最年少19歳で東京ボディビル選手権を制し、同年日本ボディビル選手権9位入賞を果たした相澤隼人選手の姿もあり、アスリートの間での注目度が垣間見えた。信田選手の講演に続き、参加者を対象にしたコンプレフロスの体験会も実施され、盛況のうちにセミナーは幕を閉じた。
取材・文_木村卓二
撮影_中原義史
-コンテスト
-関節可動域, トレーニング, 可動域改善, 筋力トレーニング, 筋トレ, マッスルゲート, マッスルコンテスト, パワーリフティング, フロッシング, コンプレフロス, 信田泰宏, 関節