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「こんな大会があるなんて」全国130人の男女自衛官が肉体美を競う 日本一に輝いたのは?自衛隊プレミアムボディ結果速報

全国の自衛隊員が鍛え上げた肉体と、自衛官としての凛々しさを競う「第10回 自衛隊プレミアムボディ(JPB)」が7月19日、開催された。2017年にスタートした同大会は、自衛隊員の筋力トレーニングへのモチベーション向上と、国民に日頃から鍛え上げられた自衛隊員の肉体を披露することを目的として行われている。

節目となる第10回大会には、北海道から沖縄まで約130名の選手が集結。観戦チケットは開催約1週間前に完売するなど、大会への注目度の高さをうかがわせた。

開会式では主催の林圭一監督が「第1回は友人同士のつながりで参加者を集めていたが、今では基地や駐屯地に大会ポスターを掲示していただけるようになり、自衛隊の中の一つの文化になってきた」と10年間を振り返った。

また、元陸上自衛官で「ヒゲの隊長」として知られる佐藤正久氏は、「これは魂の肉体美No.1を決定する戦い。厳しい任務をこなしながら極限の食事管理とトレーニングで作り上げた肉体美を、今日は存分に発揮してほしい」と選手たちへエールを送った。さらに江戸川区議会議員の金井高志氏も登壇し、選手たちへ最高のパフォーマンスを期待すると激励した。

大会には、防衛大臣・小泉進次郎氏からも祝電が寄せられ、「隊員の皆さんが日頃の訓練で鍛え上げた自慢の筋肉により、会場が盛り上がることを心からお祈り申し上げます」と祝福のメッセージが紹介された。

「筋肉の大きさ」だけではない、自衛官らしさを競う大会

自衛隊プレミアムボディの特徴は、単純な筋肉量だけを競う大会ではないことだ。

審査では、筋肉の発達はもちろん、自衛官らしい規律ある立ち居振る舞いや凛々しさ、国民を守る使命感が伝わるステージング、スポーツマンシップなども重要な評価項目となる。

さらに審査は審査員による80%の評価に加え、一般観客による投票20%を反映。観客とともに大会をつくり上げる仕組みも、この大会ならではの魅力となっている。

なお、大会運営は観戦チケット収入や協賛企業、選手のエントリー費などによって賄われており、防衛省や自衛隊の予算(税金)は使用されていない。

各クラス優勝者

【OBクラス】
優勝 山田明

【レディースクラス】
優勝 横澤瑠菜

【アスリートクラス】
優勝 坂元直貴

【ヘビークラス】
優勝 池田晃士
2位 池田開人

【マスターズクラス】
優勝 稲付峻

【総合クラス・陸上自衛隊】
優勝 下城直也

【総合クラス・海上自衛隊】
優勝 澤田純

【総合クラス・航空自衛隊】
優勝 坂元直貴

そして、マスターズクラスと総合クラス(陸・海・空)の優勝者4名によって争われたグランドチャンピオン決定戦では、総合クラス陸上自衛隊優勝の下城直也が頂点に立ち、自衛官肉体美日本一の称号を手にした。

優勝スピーチでは、「応援に来てくれた仲間、職場で応援してくださった方、バックヤードで支えてくれた方、そして会場に来てくださった皆さん、全ての人に感謝です」と語り、会場から大きな拍手が送られた。

それぞれの舞台、それぞれのドラマ

左から2番目が山﨑蓮虎さん

今大会最年少となる19歳の山﨑蓮虎(陸上自衛隊・金沢駐屯地)は、高校時代の陸上競技でのケガをきっかけに筋トレを始め、自衛隊入隊後は演習などでウエイトトレーニングができない期間がありながらも、駐屯地の食事を工夫しながらコンディションを整えた。TikTokで大会を知り、「自分にぴったりの大会だと思った」と初出場を決意し、総合クラス陸上自衛隊で6位入賞を果たした。

レディースクラスを制した横澤瑠菜は、身長160cm・体重約60kgまで増えたことをきっかけにボディメイクを開始。現在は48kgまで身体を変え、自衛隊中央病院で放射線技師として勤務する傍らトレーニングを続けている。「筋トレで自己肯定感がすごく上がった。何をするにも前向きになれた」と笑顔を見せ、初めて挑戦したコンテストで頂点に立った。

ヘビークラスを連覇した池田晃士は、今年1月にパラシュート降下訓練中の事故で肋骨骨折と肺損傷という大ケガを負い、ドクターヘリで搬送され約1か月入院。「普通は筋肉もパワーも落ちると思うじゃないですか。逆に伸びました」と語り、240kgのヘックスバーデッドリフトを10回こなすまでに復活した。

ヘビークラス2位の池田開人は、4歳の子どもを育てる父親でもある。子どもが寝た後の夜9時から約1時間だけジムへ通い、インターバルを最小限に抑え、効率を追求したトレーニングで競技を続けている。自衛隊では警務課に所属し、将来は後進育成に携わることを目標に掲げている。

10年で育まれた「筋トレ文化」

大会後、林圭一監督は「この大会を目標に基地や駐屯地で筋トレ部やフィットネス部ができ始めた。一人ではなく仲間と切磋琢磨しながら取り組める環境が広がってきたことが一番うれしい」と語った。

第1回大会では限られた仲間同士の口コミで始まった自衛隊プレミアムボディ。10年の歳月を経て、自衛隊の中に新たなトレーニング文化を育み、筋トレ好きの多くの隊員が目標とする舞台へと成長を遂げている。

取材:FITNESS LOVE編集部

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