今は亡き会長に捧げる優勝。新鋭ボディビルダーのあくなき挑戦【マッスル】

椎名拓也選手

10月30日に開催されたマッスルゲート静岡大会。富士山を望めるロケーションにある富士市文化会館ロゼシアターで行われたこの大会で、ボディビル75kg級、ボディビルジュニア、クラシックフィジーク175㎝以下級の3カテゴリーで優勝したのが22歳の椎名拓也選手。今年2021年10月10日の日本ジュニア選手権でも2位になっている将来有望なボディビルダーだ。

【写真】将来有望!椎名拓也選手のバキバキボディ、バックポーズあり

「僕は3年前の日本ジュニア選手権で予選落ちしているんです。今年は日本ジュニアのエントリーとこの大会のエントリーが同じくらいの時期にあって、日本ジュニアで自分がどこまで残れるか全く分からなかったので、一つマッスルゲートにも出場してみました」

トレーニング歴は6年ほど。室伏広治さんや武井壮さんなど高い身体能力を持つアスリートに憧れ、「気がついたらジムに通っていた」という。

「だから、当初は運動神経を極めたいと思って、長距離を走ったりもしていました。そこか運動神経を極めるか、トレーニングでボディビルは極めるか考えるようになって、ボディビルでトップを獲るにはそれこそボディビル1本に集中しないといけないと思い、トレーニングに専念するようになりました」

そして2016年の全国高等学校選手権大会でボディビルデビューし、5位という成績をおさめる。ちなみにこの年の優勝者はのちの日本選手権王者・相澤隼人選手、2位は本年度の日本ジュニア選手権を制した東将治選手だった。しかしながら、2018年には日本ジュニア選手権に挑戦するも予選敗退。そのとき、会場まで応援に駆けつけてくれたのが自身が通うジム「スポーツGYMドリーム」の会長、成田晴夫さんだった。千葉県選手権優勝、東日本マスターズ優勝、東日本クラス別優勝などの実績を持つ名ボディビルダーである。

「その会長が3年ほど前に亡くなったんです。今回の大会を見ていただけたら、すごく喜んでもらえたと思います」

現在、椎名選手はスポーツGYMドリームにトレーナーとして勤務。師・成田さんの背中を追いかけるようにボディビル道を突き進んでいる。狙うは会長も制した、あのタイトルだ。

「来年は千葉県選手権で優勝したいと思っています。優勝トロフィーを会長に見せてあげたいです」

取材・文:藤本かずまさ 撮影:中島康介

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執筆者:藤本かずまさ
IRONMAN等を中心にトレーニング系メディア、書籍で執筆・編集活動を展開中。好きな言葉は「血中アミノ酸濃度」「同化作用」。株式会社プッシュアップ代表。

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