2021年オールジャパン選手権の展望企画として、2019年の優勝者24人全員を取材。日本最高峰の大会を目前に控え、トップ選手たちは2年間どのような取り組みをしたのだろうか。コロナ禍の影響、強化した部位やトレーニング法、そして注目している選手について聞いた。(IRONMAN2021年9月号より修正引用)
取材:IM編集部 大会写真:中島康介
関根秀子選手
自身でジムを経営しているため、コロナ禍でも施設が使えないなどの不自由なことはありませんでしたが、他の選手達とトレーニングする大切な時間がなくなり、全員のモチベーションを保つことが大変でした。選手には個別の時間割を作り、トレーニングスケジュールを立てて目標をクリアしてきました。いつも側にいられないからこそ、今まで当たり前にできていたことに、甘えがあったようにも思えた良い経験だったと思います。
この2年間、私は弱点を強化することにフォーカスしました。身体が小さい分アウトラインと体幹部の密度を上げるため、高重量のスクワットにチャレンジしました。例年は記録を更新するとオンシーズンで体重が減り、ステイか扱う重量を落とさざるを得ないのですが、体重をキープしたままスクワットに挑んでいるとどんどん伸びました。身体のパワーが全体的に増えて全ての種目で伸びました。
2019年は105㎏までのスクワットが150㎏まで挙がるようになり、精神的にも強くなりました。また、これからは、大腿部を太くしたいです。
引き続きスクワットを中心に脚のトレーニングのクオリティを上げていきたいです。他にはさらに細くても密度のあるミッドセクションを作っていきます。
オールジャパンの目標は、カテゴリーで連覇することです。ビキニでは優雅さや色、その人の生き様や優しさも全て表現する競技です。私らしさをお伝えできたらうれしいです。