コンテスト mens

主催者も「別人 」と驚く肉体の進化を遂げた営業マン

滝田翔選手

男女世代別に2つのカテゴリーに分かれ、鍛えられ美しく磨かれた健康美を競い合うSuper Body Contest(SBC)。その開幕戦となる『Super Body Contest CHIBA 00』が3月13日(日)、千葉・青葉の森公園芸術文化ホールで開催された。

スタートして4年のSBCだが、エンタテインメント性の高い演出や出場者への手厚いサポートなどからビギナーも参加しやすく、また臆せず実力を発揮できるコンテストとして知られている。

今回、SBC部門・男子DUKEクラス(30~39歳)を400点満点で制し、男子の総合グランプリにあたる「Champion of The Show」を獲得した滝田翔選手も、コンテストの本格参戦は昨年7月という新鋭コンテスタントだ。

今大会終了後、チーフジャッジを務めた村松良一氏(株式会社SBCチーフエグゼクティブオフィサー)に印象に残った選手を尋ねたところ、いの一番に名前があがったのが、じつは滝田選手だった。

「今回出場された選手の方々は、トレーニングを一番やり込む時期に(新型コロナ)オミクロン株の感染拡大と重なり、大変な状況の中で頑張ってこられたと思います。その中でもダントツでよかったのが滝田選手。昨年7月の千葉大会では上位入賞できなかった(5位)のですが、1年で見違えるように変わり、最初は同じ選手だと気づかなかったほどでした」(村松氏)

【写真】周囲が“別人”と驚くほどの進化を遂げた滝田選手の筋肉ボディ

“激変”の秘密はどこにあるのか? まずは滝田選手にトレーニングを始めたきっかけから聞いてみた。
学生時代は陸上部で長距離走に打ち込み、社会人になってからも企業の営業マンのかたわら市民ランナーとして走ることを続けていたという滝田選手。

「もともとはランニングを向上させるための補助的な練習としてトレーニングやジムワークを始めたのですが、だんだんと『タイムを縮めたい』という気持ちより『男らしくてカッコイイ身体になりたい』という気持ちが上回ってしまい(笑)、だんだんとトレーニングにハマっていきました」

コンテストに向けての身体づくりに本腰を入れようと思ったきっかけは、昨年7月、千葉大会に初挑戦したことだった。

滝田翔選手

滝田翔選手

「とにかく他の出場者の方のボリュームが凄すぎて、『自分はこんなにちっちゃいんだ』と客観的に分かって、自分に幻滅してしまったんですね。そこから『もっとカッコよくなりたい』とトレーニングの質を高めていきました」

SBCでは今年のテーマに「EVOLUTION」を掲げているが、滝田選手は1年足らずで主催者も驚く「進化」を遂げた。その理由について、本人は以下のように推測する。

「一番大きかったのは、弱点部位に高頻度でアプローチしたこと。僕にはその方法が合っていたのだと思います。昨年7月は、皆さんに比べて肩のボリュームがまったくなかったんです。そこで、ほぼ毎日、高重量、低重量などさまざまな方法でボリュームをつけていきました。また、年間を通じてつねに絞れた状態をキープしておきたかったので、毎朝30分ほどですが有酸素運動を継続していたことも、今回の結果につながったのかなと思います」

トレーニングの継続と肉体の進化は、生活の質にも変化をもたらしたと滝田選手。
「トレーニングは、いい身体になっていくとか、レップ数が上がっていくなど、どんどん自分を越えていく経験でもあり、それが自信になって仕事の成績やプライベートの良好な人間関係にもつながっていると実感しています」

今回の結果を受け、目標を12月開催の『SBC FINAL2022』優勝に絞った。
「SBCの魅力は僕のような初心者でも気軽に参加させていただけること、そして賞金が出ることもモチベーションになります。今回の反省点なども踏まえ、全国大会の優勝を目指して今後もトレーニングしていきたいですし、ボディコンテストの普及に少しでも貢献できたらなと思っています」

取材:藤村幸代 撮影:中原義史

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執筆者:藤村幸代
スポーツとカラダづくりを中心にカルチャー、ライフ、教育など多分野で執筆、書籍構成・プロデュースを行っている。神奈川県横須賀市出身、三浦市在住

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