コンテスト

初心者向け!ボディコンテストのポージングとコスチューム徹底ガイド

POINT01:なぜポージング練習が必要なのか

以前は「身体さえできていればポージングは別に…」という時代もありましたが、近年はポージングがうまい選手が増えてきて、ポージングによって身体をしっかりときれいに見せることができなければ評価されないという時代になってきました。実際に国際大会でも、規定ポーズを正確に取れていないと評価されないという傾向になっています。

規定ポーズを正確に取ることによって、そのポーズ自体が非常にきれいに見えます。また、見ている側にも「かっこいい」「きれい」といった印象を与えられます。いくら筋肉を大きくしても、見せるべき筋肉・身体のラインをステージ上で見せられないと評価はされません。そのためにもポージングの練習はとても重要です。

POINT02:練習での注意点

それぞれのポーズには「どの筋肉を見せるポーズなのか」というポイントがあります。例えばボディビルのフロントダブルバイセップス。初心者の方は肘が下がって、肩が上がって…となりがちです。このポーズは腕の太さもそうですが、背中の広がりや脚の太さといった身体全体のアウトラインなど、見せるべきポイントがあります。

そうしたポイントを把握しておけば、脚に力を入れるにはどの位置に足を置けばいいのか、腕の太さを見せるためには肘の高さはどのくらいにすればいいのか、背中を広げるにはどうすればいいのか、など考えることができ、1人でも練習に取り組みやすくなると思います。ポイントを理解するためにも、まずは公式な練習会などに参加することが望ましいです。ただやみくもにポーズのかたちを真似するよりも、吸収しやすくなると思います。

また、練習は鏡を見て行う場合がほとんどだと思いますが、大会近くになったら鏡を見なくても正確にポーズが取れるよう練習することも必要です。スマホなどで自分の姿を撮り、確認しながら行うのも良いでしょう。

POINT03:ポージング動画の活用

近年はユーチューブなどの動画を参考にして練習している選手も多いと思います。ここで注意しておきたいのが、フィットネス系の競技の場合、団体によって規定ポーズが異なることがあるということです。同じカテゴリーであっても、ポーズの取り方が違う場合があります。ですので、最初からユーチューブの動画を真似するのではなく、まずは公式の練習会に極力参加して、自分が出場するカテゴリーの規定ポーズを把握したほうがいいと思います。

POINT04:コスチュームを着ての練習

これは男子選手もそうですが、特に女子選手は大会の2カ月ほど前になったら大会で実際に着用するコスチュームを着て練習しましょう。いつまでもトレーニングウェアで練習していると、実際に水着を着た際にどう見えるのか分からなくなってしまいます。また、自分の身体の仕上がり具合も判断できません。ここはすごく重要なところです。

まだ身体が絞れていない状態と、しっかりと絞れた状態とでは、同じコスチュームでも着たときの感覚が違うものです。例えばメンズフィジークのボードショーツは、ウエストが絞れてくるとぶかぶかになってしまうこともあります。

大会1カ月ほど前になると仕上がった身体のイメージができてくると思います。このまま調整が進んでいってこの水着を着て大丈夫なのだろうかどうかの判断もつくようになります。そうしたコスチュームの確認は、最低でも大会の1カ月前には確認しておきたいところです。

POINT05:コスチュームの選び方

自分が好きな色と、身体がよく見える色の違いを研究したほうがいいと思います。これは男子選手で実際にあったことなのですが、ベージュ色を選んだ選手がいたんです。ベージュは肌になじんでしまいます。淡い系統の色は、しっかりと絞れていて肌もかなり黒かったらいいのですが、たいていの場合、身体全体がぼやけて見えてしまいます。淡い色や肌に近い色は身体がよく見えないということが多いです。

よくあるのは、「あの選手が着ていたから私も同じ色を着てみたい」というものです。その選手がその色のコスチュームを着て映えていても、それが自分に似合うかどうかは分かりません。基準としては、最初ははっきりした色を選んだほうが無難です。初めて大会に出られるような方は、あまり淡い色は選ばない方がいいと思います。

POINT06:コスチュームの着こなし

メンズフィジークですと、ウエストがぶかぶかになってしまうことによって、ボードショーツが下がってしまいます。すると胴が長く見えて、審査ではやはり良いイメージには見えません。せっかく身体のラインが綺麗でも、胴が長く見えるとスタイルが悪いという印象になってしまいます。また、ボディビル競技や女子の場合、絞りがしっかりしていないと、規定通りのコスチュームを着たとしてもお尻に食い込んでしまうことがあります。

ボトムを腰のどの位置で履くかによっても、見え方や印象は変わってきます。ウエストの辺りまで上げて履かないと、脚が長く見えません。身体のラインを考えたときに一番脚がきれいに、かっこ良く見える位置、見える角度を考える必要があります。こういったことも経験がないと分からないものです。その意味でも、コスチュームを着てのポージング練習はなるべく早い段階で開始したほうがいいでしょう。

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執筆者:藤本かずまさ
IRONMAN等を中心にトレーニング系メディア、書籍で執筆・編集活動を展開中。好きな言葉は「血中アミノ酸濃度」「同化作用」。株式会社プッシュアップ代表。

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