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仕事で直面した死がきっかけでトレーニングを開始した看護師「『生きること』が楽になった」

昨年ビキニフィットネスの日本大会『オールジャパン選手権』の40才以上45歳未満160cm超級で2位となった内田織恵選手。看護師として勤めている病院で、直面したある死をきっかけに自身の健康について考えるようになった。ここでは、そんな内田選手がトレーニングを始めるきっかけ、そしてトレーニングや競技についてのこだわりを聞いた。

取材:FITNESS LOVE編集部 大会写真:中島康介

【写真】内田織恵選手のバックポーズを含むポーズ写真

内田織恵選手

ボディメイク前(37歳)と2021年オールジャパン選手権(42歳)

ーートレーニングを始めた理由から教えてください。
「37歳のころ、勤めていた病院で女性患者様が大腸癌で亡くなられたのがとてもショックで……、私もきちんと検査をしようと思い、検査を受けたとこ、まさかの大腸癌初期の段階でした。幸いにも切除のみの処置でしたが、とてもショックでした。患者様から繋げてもらった命を大切にしようと考え、これから先の自分の人生を考えたところ、健康体でいることや、理想としている自分に生まれ変わりたいと思いダイエット目的でトレーニングを始めました」

ーートレーニングで気を配っていることは何ですか?
「年齢もいってるので(笑)、とにかくケガをしないよう、重量ももちろん大切なんですが、ネチネチトレーニングで対象筋の負荷を逃がさず丁寧にするよう心がけてます」

ーー食事についてはいかがでしょうか?
「本当に大食いの、いやしんぼなんで、一つひとつの食材を細かく計ります。ついつい食べすぎてしまうので(笑)。また腸内環境があまり良くない方なので、発酵食品などよく摂取するよう心がけてます」

ーートレーニングを始めてからの変化はどのようなものですか?
「身体面では、身体も軽くなり体力もつき、仕事するのにもかなり楽になりました。『生きること』が楽になった感じです。慢性の肩こりも改善したし、精神面でもネガティブ思考からかなり前向きに変わりました」

休みの日は娘さんとひたすら食べ歩き

休みの日は娘さんとひたすら食べ歩き

ーービキニフィットネスを始めた理由は何でしょうか?
「始めた理由はダイエットや筋トレをしてる最中、この競技を知り興味をもちました。そのタイミングで24時間GYMが私の住んでいる田舎町にもできたことで、時間制限なく筋トレができると思い目指すきっかけとなりました。ビキニ競技を始めてからの変化は、私が変化したというより周囲が変化していきました。『なんでそんな筋トレするの?』『そんな筋肉ついて気持ち悪いよ』『背中男みたい』などたくさん言われてきましたが、この競技を始めてから誰からも一切言われなくなりました(笑)」

ーー目標を聞かせてください。
「今年はコーチをつけておらず、自分1人で全てにおいて考え取り組んできましたので、自分の中でいい答え合わせができたらいいなと思っているぐらいです。今後の目標としては、看護師をしながら現在はトレーナーとしても活動させてもらってます。両方の特殊性を生かし、少しでもトレーニングの素晴らしさをより多くの地元の方達に知っていただくこと、また連盟の方でも、選手を支える側で今後活動できたらなと思います」

趣味の釣り

趣味は釣り

ーー最後に読者にメッセージをお願いします。
「自分を変えることは自分でしかできません。少しの勇気で新しい未来が待っているかもしれません。レッツマソー!」

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