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間違ったダイエットで身体を壊した経験から強い女性になると決意!ビキニアスリートの筋トレへのこだわり

トレーニングのきっかけは様々だが、ダイエットが目的ではじめる人は多いだろう。ビキニフィットネスの大舞台『オールジャパン選手権』で3位に輝いた佐野愛美選手は、ダイエットによって身体を壊したことがきっかけで、本格的なウエイトトレーニングを開始した。ここでは佐野選手のトレーニングのこだわりを聞いた。

取材:FITNESS LOVE編集部 大会写真:中島康介

【写真】佐野愛美選手のバックポーズを含むポーズ写真

佐野愛美選手

佐野愛美選手

右が無理なダイエットで痩せてしまった頃。そこから左の写真の姿まで筋トレで筋肉をつけた

ーートレーニングをはじめた理由から教えてください。
「高校を卒業して社会人になると、週末は爆食、無理な食事制限……という間違ったダイエットを繰り返し、23歳のころに身体を壊しました」

ーー原因は何だったのですか?
「今思うと軽い摂食障害だったと思います。自律神経や甲状腺の異常、鉄欠乏症、機能性低血糖症、生理不順、免疫異常などさまざまな異常に悩まされました。身体を壊したことがきっかけで心身の健康のありがたみを感じ、健康的な強い女性になろうと思いトレーニングを始めました」

ーー目標などあったのですか?
「憧れはヴィクトリアズ・シークレットのエンジェルたちのような身体でした」

佐野愛美選手

佐野愛美選手のトレーニングを始めたころの3Dスキャン

ーー最初はどういったトレーニングを?
「市営の小さなトレーニングルームで軽い運動から始めて、のちに加圧ジムに通いました。体力も戻り、筋肉を本格的に付けようと思い立ち27歳でゴールドジムに入会しました」

ーー昨年はビキニフィットネスの大舞台で3位になりました。現在のトレーニングの分割を教えてください。
「現在は【背中①/肩全体/ハム、臀筋/背中②/脚/胸、肩フロント】の6分割で行っています」

ーートレーニングでこだわっていることは何ですか?
「今期はコーチのいない試行錯誤な段階なので、この分割やメニューで正解だったのかはコンテスト時までわかりません。やはり不安もありますが、自分自身を自己責任で探求することも楽しいことだなと感じながら取り組めています。今期こだわった(見直した)ところは、二頭三頭はやらずに、以前は胸もやり込んでいましたがボリュームを抑えて、背中も僧帽筋に入る下から引いてくるような種目が得意なのですがメニューから外しました」

ーーほかにも何かありますか?
「以前はトレーニングに2時間半から長い時は3時間ほど使っていましたが、分割数を増やして一日にこなすボリュームを分散させ、トレーニング時間を1時間半から2時間までに抑えました。背中+ハムケツを1日でやっていたところを、背中を2日間に分けてハムケツのみの日を設けたなどです」

ーーすごく考えてトレーニングされているのですね。運動は得意だったのですか?
「私は不器用で運動音痴なので、理屈はわかっても自分の頭と身体が連動して理解できるようになるまでにかなりの時間がかかります。何となくみんなが出来る初歩的なことにもつまずきながら覚えてきました。こだわりと言ったら大袈裟ですし、当たり前のことなのですが、この種目の正しい動作はこうというセオリーをうのみにしてその通りに動いたり、ただ人の真似をするだけでなく、自分の身体をどう使えばその部位に効かすことができるかな?と考えながら会得しようとすることが大切な気がします。

ーーなぜビキニフィットネスの道に
「ビキニフィットネスの女性らしい丸みと鍛え上げた肉体美に魅力を感じたからです。ボディフィットネスにもとても魅力を感じます。」

ーー今年の目標は何ですか?
「前年度の身体よりもアップデートされたパッケージで臨めるよう努めます。それができれば、必ず最良な結果がついてくると信じています。まずはスポルテックカップでそれを体現できるよう尽くします」

ーースポルテックカップ頑張ってください。今後の目標についてはどのように考えていますか?
「世界選手権に出場したいです。この発言をしても恥ずかしくない身体と、スポーツマンシップをもちあわせた選手になりたいです」

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