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最細身のデニムに合わせ体脂肪4%へ肉体改造!悲願の金メダル獲得で“日本一デニムが似合う男”へ前進

筋肉美・健康美を競うボディコンテストの中でも、自由度の高いポージングなどのエンターテインメント性と出場者への手厚いサポートが人気の『Super Body Contest(SBC)』。その2022年度東京大会である『TOKYO 07』が8月21日(日)、東京・サンパール荒川にて開催され、新カテゴリーの「SBC DENIM」ではEPICクラス(18~39歳)を制した阿部一樹選手(31)が、総合優勝にも輝いた。

【写真】阿部一樹選手の"デニム映え"するバキバキ腹筋ボディ

「(1位を)獲ろうと思って挑んできたのですごく嬉しい。でも正直、驚いてます」

首にかかるクラス優勝の証、金メダルの感触を確かめながら、大会後のインタビューに答えてくれた阿部選手。SBCには創設時の2019年から挑戦し、これまで上位入賞を果たしてきたが、意外にも優勝は初めてだそう。

「2位から5位までのメダルは全部持っていたけど、唯一獲っていなかったのが金メダル。今年こそどこかの大会で絶対に獲ると周りにも宣言していて、実は今回の東京を本命と考え、身体づくりをしてきました」

8月の東京大会に向け、減量を開始したのは今年4月。ボディメイクに取り組んでいるさなか、新カテゴリーの「SBC DENIM」がスタートすることを知った。

「お世辞かもしれないけど、以前から周囲の人にデニムが似合うと言われていたので、それならよりデニムに見合った身体を作り評価されたいと思いました。また、DENIM部門はポージングのカッコよさもポイントと聞き、自分はポージングも好きなので、初めてのカテゴリーに挑む不安より、自信のほうが大きかったです」

悲願の初優勝を目指し、コスチュームのデニム選びにもこだわった。

「審査基準はやはりスタイリッシュでカッコイイ見た目や雰囲気だと思ったので、デニムの太さは最初からスリムにしようと決めていました。今回は14㎏落としていますが、いろいろなブランドの中からZARAを選び、その中でも男性で一番細いサイズを買って、そのサイズに合わせて身体を絞っていきました」

デニムへのこだわりはフォルムだけではない。カラーに関してはSNSでデニム姿の写真をあげ、仲間の意見も取り入れながら「ステージ映えする濃い目のブルー」に決めた。

今回の東京大会に先駆け、8月6日の静岡大会からDENIM部門が始まると知るや、「何でも挑戦だ!」との気持ちからボディメイク半ばで出場を決めた。結果は惜しくも3位。そのときの心境を、自身のインスタでこんな風につづっている。

「完全に絞れてる訳でもなく仕上がっていない身体で勝てるはずがなく、そんな甘い世界ではないなと大反省しました。(略)そこから東京大会までの2週間、減量内容含め改善出来ることを全て変え死ぬ気でやってきました」

約2週間で体脂肪率を6%から4%にするなど、フィットネストレーナー業のかたわら、やるべきことを尽くして臨んだ東京大会で悲願のクラス優勝を果たしただけでなく、「Champion of the show(総合優勝)」、さらに優れたステージングやパフォーマンスをした選手に与えられる「ベストパフォーマンス賞」も獲得した。

次の目標は、もちろん年末に行われるFINALでの日本一。「今回はSBCとのダブルエントリーでしたが(DUKEクラス2位)、より評価していただいたDENIM一本で勝負しようと思っています」。応援に駆け付けたトレーナー仲間や指導するクライアントの方たちにも支えられ、“日本一デニムが似合う男”の称号を目指す。

取材:藤村幸代 撮影:田中郁衣

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執筆者:藤村幸代
スポーツとカラダづくりを中心にカルチャー、ライフ、教育など多分野で執筆、書籍構成・プロデュースを行っている。神奈川県横須賀市出身、三浦市在住

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