筋肉美・健康美を競うボディコンテストの中でも、自由度の高いポージングなどのエンターテインメント性と出場者への手厚いサポートが人気の『Super Body Contest(SBC)』。その2022年度東京大会である『TOKYO 07』が8月21日(日)、東京・サンパール荒川にて開催され、新カテゴリーの「SBC TIGHT」では、今シーズン絶好調の木場田佳織選手がクラス優勝、さらに各カテゴリーのオーバーオール優勝を意味する「SBC Champion of the show」にも輝いた。
【写真】“砂時計ボディ”を披露した木場田佳織選手のバックポーズ含む優雅なポージング
木場田選手の快進撃が止まらない。
トレーニングを始めたのはわずか1年半前だが、SBC初挑戦となった今年3月の千葉大会では、SBC部門MONARCHクラス(40~49歳)で優勝。続く4月の埼玉大会では、同じくSBCのMONARCHクラス優勝に加え、新たにスタートしたモノキニビキニで女性らしさを競う「SBC MONOKINI」部門の MONARCHクラス(40歳~無制限)でも優勝&ベストパフォーマンス賞を獲得した。
この結果に甘んじることなくボディメイクやパフォーマンスに磨きをかけると、7月の札幌大会ではSBCとMONOKINIでクラス別優勝。MONOKINIでは念願の「Champion of the show」も獲得し、見事オーバーオール制覇を果たした。
そして迎えた8月。SBCで新たに創設された「SBC TIGHT」が8月6日の静岡大会から始まると知るや、審査基準である“砂時計ボディ”を目指してボディメイクに注力するかたわら、ポージングやステージングも徹底的に研究し、「初回女王」を狙ってエントリー。ここでもTIGHTのクラス優勝とオーバーオール優勝のW受賞を果たした。
そして今回、「地元開催なので以前から出ると決めていた」東京大会に満を持して参戦。TIGHT部門に的を絞り、見事「Champion of the show」受賞者に与えられる3本目のクリスタルトロフィーを手にした。
SBC、MONOKINI、そしてTIGHTとカテゴリーを総なめする勢いの木場田選手。つねにモチベーション高くトレーニングにのぞむ姿勢や、映画の『フラガール』で主人公のモデルとなったダンサーの方にフラダンスやタヒチアンダンスを教わり、培った美しい所作が強みだが、それらにプラスして「研究熱心さ」も今シーズンの快進撃を支えている。
「TIGHT部門の場合、他の部門に比べてステージで脚を動かす場面が多く、規定ポーズにしても可動範囲がとても広いので、いかに綺麗に動かすかを考えました。また、普通ならポーズといえば静止しますが、TIGHTではノンストップの流動感もあります。動きを出しながら、いかにポーズらしく決めるかという所も苦労しました。ステージでは緊張しすぎて、実は生まれたての小鹿のように震えていたんです(笑)」
年末のFINALでは、MONOKINIとTIGHTに照準を定め日本一を目指すが、コンテストはあくまで短期目標だと木場田選手は語る。
「私にとって本当のコアな目標は、おばあちゃんになったときに水戸黄門の印籠のように『この筋肉が目に入らぬか!』とできること(笑)。それくらい元気なおばあちゃんになるために、筋トレをずっと続けていきたいんです。コンテストは継続のためのモチベーション。それに、ポージングを通して自分の身体のクセやゆがみがわかってくれば、いつまでも自分の脚で歩けるようにもなりますしね」
コンテストに出る理由はもうひとつあると、木場田選手がつけ加えた。
「私の年齢になると結婚式のお呼ばれもなくなっていくので(笑)、ヘアメイクやドレスで華やかな姿になれることも、とても嬉しいんです!」
“砂時計ボディ日本一”の最有力候補は、チャーミングな人柄でも周囲を魅了する。
取材:藤村幸代 撮影:田中郁衣
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執筆者:藤村幸代
スポーツとカラダづくりを中心にカルチャー、ライフ、教育など多分野で執筆、書籍構成・プロデュースを行っている。神奈川県横須賀市出身、三浦市在住
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