トレーニングの取り組み方は十人十色、始めたきっかけや目的ももちろん違う。ここでは、トレーニングに励む愛好家達の軌跡を辿ってみよう。今回紹介するのは、『ベストボディ・ジャパン岐阜大会』でレディースクラス準グランプリを獲得した秋本恵梨さん(32)。『ベストボディ・ジャパン』に向けてボディメイクに励む秋本さんはマツエク&ネイルサロンの経営者でありながら、2人の子どもを持つシングルマザーで多忙な中での挑戦だった。
秋本さんはミスコンのスタッフから出場を勧められたことをきっかけにトレーニングを始めた。
「ミスコンに出場するなら、ダイエットをしなければいけないと思い、ジムに通うようになりました」
週3~5日ほどのジム通いで1回あたり1時間で終わらせるようにしている秋本さん。
「9歳と10歳の子どもと3人で暮らすシングルマザーです。なので早朝に起きて、子どもたちが寝ている間に1時間だけジムに行くようにしています」
秋本さんはキッズスペースが完備された、子育てをするママも通いやすいマツエク&ネイルサロンを神戸で経営している。
「サロンをオープンして2年が経ちました。育児、仕事と忙しいのですが、ボディメイクを始めたことで、サロンのお客さんから『恵梨ちゃんが頑張っているから私もジム行ってみたよ』や『私もダイエット頑張るね』などの言葉をいただいて、誰かのきっかけになれているというのが嬉しくてやめるにやめれなくなっています。お客さんの言葉がパワーになって、頑張ることができています」
ダイエットを頑張る中で、ベストボディ・ジャパンに挑戦し、実家のある岐阜大会で準グランプリを獲得。11月23日には『ベストボディ・ジャパン日本大会』に出場。会場には子どもたち、そして秋本さんの両親も応援に岐阜から駆け付けた。
「お父さんとお母さんが『最高の娘』という団扇で応援してくれて、迷惑かけてばかりだった娘だったのでとても感慨深い日になりました。家族、お客様、友人、仲間、大切な周りの方のおかげで今が成り立っています。本当にいつも感謝しています」
秋本さんは「シングルマザーだからといって何かを諦めるのではなく、子どもたちに『お母さんも昔、めげずに頑張ったら報われてたもんな』ということを伝えたいです」と答え、親子3世代家族写真の撮影に応じてくれた。
取材・撮影:FITNESS LOVE編集部