俳優の金子賢氏がプロデュースし“サマスタ”の愛称で知られる人気ボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード) 」。その各地方予選で上位入賞者のみが出場できる『決勝大会』が昨年12月に東京・TFTホールで開催され、300名を超える選手たちが一堂に集い筋肉美を競い合った。「BIKINI MODEL」のshortクラスに出場した尾高友里恵さん(36)は、持病と向き合いながら身体づくりに励み、コンテストへの挑戦を続けている。尾高さんがそこまでコンテストへの挑戦を続ける理由とは?
引き締まりながらも女性らしく優雅でセクシーなボディと舞台上のパフォーマンスが審査される「BIKINI MODEL」は、女性の部門の中でも人気のカテゴリー。今大会は合わせて15クラスで選手たちが肉体美を競ったが、BIKINI MODELのショートクラスは全クラス最多36名がエントリーしており、文字通りの“激戦区”だった。
そんな激戦カテゴリーに挑戦を続けている尾高さん。高校生の頃に発症した持病と向き合いながら、身体づくりに励んでいるという。
「高校生の頃から膠原病を発病し、自律神経のバランスが取りにくくなっています。そのため、体調を崩すと何カ月も寝込んでしまうこともしばしば……。しかし、抗っていかないと年齢を重ねるにつれてもっと悪くなってしまいます。なのでお医者さんとも相談しながら、有酸素運動やトレーニングを始め、ボディコンテストへの挑戦を目標に日々身体作りに励んでいます」
昨年も春先にかけては一時体調を崩していた時期もあったそう。そんななか、今大会のクオリファイ(出場権)を掴むため、11月に開催された最終予選会となる「ALL JAPAN QUALIFY」に出場して結果は2位。見事に全国大会への切符を掴んだ。そして迎えた2022年を締めくくる「決勝大会」でも予選を見事に突破し、7位入賞を果たした。
大会後には、「もう『達成感』の一言に尽きます!結果は7位と、全国の舞台ではベスト8止まりでしたが、今までよりも理想のボディラインに近づけることができて、何より持病をかかえながら、言い訳することなく同じ土俵でやり切りれたこと、自己ベストの順位をいただくことができました。家族や環境への感謝と、やりきれた自分に『良くやった!』と言ってあげたいです」と晴れ晴れとした表情で話す。
尾高さんがそこまでしてボディコンテストへの挑戦を続ける理由には、自身で達成したい目標と伝えたい想いがあった。
「また同じ大会とカテゴリーに出場します!大会に出場することで、自分の理想へと早く近づけるからです。次は優勝ももちろん狙いたいと思っています!ただそれは審査員の方が決めることで、私のテーマは『昨年よりも成長した自分を』です。持病と改めて向き合い、健康的な食事をしながら、美ボディを保てること、病気なんて関係ないことを自分の身体で示したいです。なかなか痩せられない方や、身体が弱かったり、自分に自信がない女性の方々の少しでも励みになりたく、“あの人ができるから私にもできるかも!”とそんな親しみやすい手が届くようなトレーニー&選手になりたいです!」
取材:FITNESSLOVE編集部 撮影:中原義史
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