今回ここで紹介するのは、昨年は日本男子ジュニアボディビル選手権70㎏以下級優勝、日本クラシックフィジーク選手権175㎝以下級準優勝、世界クラシックフィジーク選手権180㎝以下級11位と活躍を見せ、波に乗っている佐藤悠介選手だ。佐藤選手はもともとサッカーの補強としてトレーニングを始めたというが、現在に至るまでの経緯などを聞いた。
【写真】長身で抜群のプロポーションを持ちながらも限界まで絞り込んだ佐藤選手の身体
佐藤選手がトレーニングを始めた理由は、先にも述べたが大学に入学した際、サッカーの補強のためだった。また、今では学生ボディビル(大学生)強豪大学となった日本体育大学(日体大)に進学した。
いろいろ調べてトレーニングを重ねていくうちにハマってしまい、なんと約15年続けていたサッカーから引退し、2年生から日体大バーベルクラブ(現日体大ボディビル部)に入部し、今の競技を始めた。
現在のトレーニング方法や分割について聞くと。
「曜日は決めずに胸、背中、肩、腕、脚、オフの順で回しています。疲労が溜まったと感じるときはもう1日、背中の次の日をオフにしています。以前は曜日で固定していたのですが、トレーニングができない日があるとズレていき、ストレスになったり疲労が溜まっているのに続けてやるようになっていました。曜日を固定しないようになってから、自分の身体の状態を見ながらトレーニングができるので、結果的に継続しやすくなっています」
まだ若い佐藤選手にとってもオフ(休養日)は重要な要素となっている。また、こだわっていることでは。
「前回より重量、回数を上げるために、毎回のトレーニングで身体がしっかり動くようにコンディションを整えることを大切にしています。2021年からトレーニングだけではなく、そのためのストレッチやケアの部分を大切にするようになりました。その上で種目に全力で取り組み、今の身体に何が必要かを考え2〜3カ月ごとにメニューを見直しています。伸びづらい種目や行っていてあまり感覚が良くない種目は変えたり、感覚が良くても伸びが止まってしまう種目を他の種目に変えてみたりすることもあります」
最後に今年の目標について尋ねる。
「昨年準優勝だった日本クラシックフィジーク選手権で優勝を目指しています。また、昨年は世界選手権を経験させていただき、とても刺激を受けました。日本の大会ももちろんですが、世界で結果を残せるように毎年少しずつ積み重ねていきたいと思います」
主戦場はクラシックフィジークに構えるも、ボディビルにも果敢に挑戦意欲をみせる若き佐藤選手の今季の活躍が楽しみだ。
取材:FITNESS LOVE編集部
【写真】長身で抜群のプロポーションを持ちながらも限界まで絞り込んだ佐藤選手の身体
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