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中学生で82kgに到達...ぽっちゃり女性が30歳目前で奮闘。美脚ボディに大変身【筋肉道Vol.70】

ゴールドジムJAPAN CUP 163cm超級トレーニングの取り組み方は十人十色、始めたきっかけや目的ももちろん違う。ここでは、トレーニングに励む愛好家達の軌跡を辿ってみよう。今回紹介するのは、2022年12月3日(土)に開催された「ゴールドジムJAPAN CUP」の「ウーマンズレギンス163cm超級」で2位の岡田花連さん(32)。3歳頃からぽっちゃり体型で、中学生で人生最大体重の82kg。不健康なダイエットを繰り返してきた彼女が30歳を目前に、本気の身体づくりに挑戦。ボディメイクを通してどんどんキレイになる岡田さんが「どんなことだって挑戦できる」と熱いメッセージを残した。

【写真】短期間で見違えた岡田さんの美脚ボディ

「30歳を目前に控えた29歳の頃(2019年)、『自分史上一番きれいな姿を見てみたい』『このままぽっちゃり体型で20代、30代を過ごしたくない』と思い、ダイエット関連でネットサーフィンをしていたところ、安井友梨さんのアメブロと出会い、感銘を受けました。『こうなりたい』と心に小さな火が灯りました」

岡田さんは、幼稚園で水泳と体操、小学校でバスケットボール、中学でソフトボール、高校でハンドボールと、幼少期から身体を動かすことは嫌いではなかったようで、興味の赴くままにさまざまなスポーツをやってきたという。そして何をやっても人並み以上にできてしまう器用な子どもだったそうだ。しかし、3歳頃からぽっちゃり体型で、中学2年生(14歳)で人生最大体重の82kgに到達。何度かダイエットに挑戦し体重を落とすことに成功したものの、体重の割に痩せて見えない『残念な体型』にしかなれなかったという。知識もなく筋肉不足で、不健康なダイエットを繰り返していたからだと当時を振り返った。

「当時は、完全な悪循環ダイエットに陥っていました。29歳のときの体重は60kg前後でしたが、身長が高い(168.5cm)おかげで服を着ればそれなりの体型で、幸いなことに彼氏もいました。ですが、当時の彼氏がトレーニングをしていたこと、彼の後押しもあってパーソナルトレーニングジムに通うようになりました」

当時付き合っていた彼の後押しもあり、ダイエット目的でジムに通い始めたものの、週2回程度のトレーニングで身体が劇的に変わるまでには突き詰められていなかったという。身体が変化し始めたのはトレーニング開始から3年後の2022年だった。

「ボディメイクに強いトレーナーがいるジムに変え、そこからボディメイクを始めることになりました。そのトレーナーさんから、『ダイエットを加速させたいなら大会に出てみないか?』と誘われて大会を目指すことにしました。パーソナルトレーニングは週2回のままでしたが、しっかり重量を扱い強度が強めのトレーニングをしたことで身体が変わってきました。食事に関しても、食べるものは全て写真に撮り、まずは自分が1日にどれだけのものを食べているのかを把握するところから始めました。それを毎食、トレーナーに報告し、少しずつ量や質を変えていきました。今、思えば、トレーナーさんもとても根気強く丁寧にご指導くださっていたなと感謝しています」

2022年6月18日開催「マッスルゲート浜松」にて

2022年6月時点では今ほど仕上がっていなかった

大会出場を決意しボディメイクを始めた岡田さん。2022年6月18日に開催された「マッスルゲート浜松」がコンテストデビューとなった。「ウーマンズレギンス」に出場し、新人163㎝超級で3位、35歳以下の部では4位と優勝には及ばなかったものの、上位入賞者に与えられる「ゴールドジムJAPAN CUP」への切符を獲得。ゴールドジムJAPAN CUPでは163cm超級で2位と、惜しくも優勝は逃した。

「これからも自分の理想の『ボディをメイク』し続けたいです。今年からボディメイクを始めて、まだ自分の身体は理想的ではないので、そこの追求は続けていきたいと思います。自分の理想の体型の大会カテゴリーや審査基準がマッチするものがあれば2023年も挑戦するかもしれません」

本格的なボディメイクを始めて2年目となる岡田さんが大切にしていることは、『なぜトレーニングをするのか?』『なぜ痩せたいのか?』という明確な目標を立てることだという。大会に出場するためにトレーニングをするのではなく、基本的に身体や心の健康を考えた上で自分の理想とする身体を目指すことだった。また、自身が知識のないままに不健康なダイエットをし失敗した経験から、専門家など、身体づくりのプロに相談することを勧めた。

「食事は基本クリーンな食べ物にして腸内環境を整えるようにしています。でも時々『ダーティミール』(ジャンクフードなど)も食べるので、心と身体の声を丁寧に聞くことは意識しています。いつも節制していると心が疲れるし、ダーティが続くとお腹を下したりなど身体が疲れるのでそのバランスを取ることは大切だと思います」

幼少期からぽっちゃり体型に悩み、トレーニングによって身体を変えた岡田さんに、身体づくりのアドバイスを伺うと「短期間で結果を出す方法はない」と断言。しかし、“自分にはできない”とトレーニングをしない人に向けて、熱いメッセージを語った。

「身体を変えるために短期間で簡単に結果を出す方法は、残念ながらありません。けれど、そんなに難しいことをしなくても劇的に変えることはできる、ということが私の意見です。コツコツ小さな決めごとを積み重ねるだけです。すると、気づけば身体が変わっていました。たったの2~3カ月で人生までもが変わったのです。努力家とかストイックだとか、周囲から言われますが、そんな意識はなく小さなことを続けただけなので、すごいことをした感覚もないです。でも、継続ができた自分を誇りに思えますし、以前よりも好きになれました。『他の人にできて自分にできないわけがない、だって同じ人間だもん』この言葉を思い出すと、どんなことだって挑戦できると思います」

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

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