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53歳で2度の日本一に輝いた女王の健康美!49歳70kg超えの肥満体型からの挑戦

門脇美弥子さん昨年12月に、両国国技館で健康的な筋肉美を競うコンテスト『ベストボディ・ジャパン日本大会』が開催され、ベストボディ部門クイーンクラス(50~59歳)で2度目のグランプリに輝いた門脇美弥子さん(53)。現在はベストボディジャパン公認講師としても活躍する門脇さんだが、意外なことにトレーニングを始めたのは49歳のときだったという。
「50歳を目前に体重は70kgを越えた肥満体型で、お医者様から『高血圧で脳梗塞のリスクが高いから、お薬で治療するだけなく痩せないといけません』と言われてしまいました。47歳の頃からジムに入会をしていましたが、3ヶ月に1度だけ行くような感じで、無駄に月会費を払っている状態でした。痩せるためという目標では、自分は頑張ることができないと思いましたので、半年後のベストボディ・ジャパンに出場するという目標を決めて頑張ることにしました」

【写真】健康美を追求した門脇さんのボディライン

負けず嫌いな性格だった門脇さんは大会で負けたくないという気持ちから、週5~6日ジムに通い、半年間で体重を17kg落とした。
「今思うと不健康な方法だったのですが、有酸素運動と過度な食事制限で痩せることができました」

努力の末にベストボディ・ジャパン新潟大会でデビュー戦をグランプリで飾ると、その年の日本大会では準グランプリを獲得。2番では満足いかなかった門脇さんは日本一になるためのボディメイクを意識するようになったという。
「ただ減量して細いだけだと健康美とは言えません。ベストボディ・ジャパンの求める身体をつくるために何が必要なのかを研究しました。その結果、ただトレーニングをして鍛えるのではなく、どこをどのように鍛えればいいのかを考えて、必要なアプローチをするようにしました」

門脇さんは「2019年から2020年の日本大会までは自分に厳しい1年間を過ごした」と振り返る。
「トレーニングとは、別にウォーキングのレッスンにほとんど毎日通い、日本一になるための1年を過ごし、2020年に念願の日本大会グランプリを獲得しました。昔から器用貧乏で何かを極めたことがなかったので、初めて何かのスペシャリストになれたのでうれしかったです。それに、食への興味も湧いたことでアスリートフードマイスターの資格を取得しましたし、ベストボディ・ジャパン公認講師として選手に指導する立場にもなりました。この4年間で世界が広がりました」

門脇さんはベストボディ・ジャパンへの挑戦を通して、苦手だった“人前に出ること”を克服。仕事でも、私生活でも、できることの選択肢が増えたという。
「諦めていたことにもチャレンジできるようになり、楽しい毎日を送ることができています。ベストボディ・ジャパンには感謝しています」

今後は、公認講師としてチャンピオンを育てていきたいという門脇さんの自身の目標はプラチナクラス(60歳以上)でも活躍すること。門脇さんはこれからもコンテスト街道を突き進む。

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取材:FITNESS LOVE編集部 写真提供:門脇美弥子

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