【回答】フィットネス総合研究所上席研究員 八角卓克 監修:岡田隆(日本体育大学体育学部教授)
マイナスになります。
アルコールを飲むと、アセトアルデヒドを肝臓で代謝しなければなりません。すると、体内は低血糖になり、脳に血糖が足りないと、筋肉からアミノ酸を分解して肝臓で糖新生をしようとします。しかし、肝臓はアセトアルデヒドの代謝で忙しいわけですから、脳はずっと低血糖だと思い込み、永遠と筋分解を起こすのです。
また、トレーニング後にプロテインだけを飲む人と、プロテインとアルコールを混ぜたものを飲む人とで実験をしたら、後者の筋合成は約25%ほど低下してしまったという実験もあります。筋肉にとって、飲酒はよくないものといえるでしょう。
八角卓克(はっかく・たかよし)
1991年11月15日生まれ、千葉県出身。日本体育大学大学院体育科学研究科博士前期課程健康科学・スポーツ医科学系修了(体育科学)、柔道整復師、健康運動指導士、JSPO-AT、NSCA-CSCSなど数々の資格を有する。株式会社LIFEBUILDINGフィットネス総合研究所上席研究員、日本健康医療専門学校などで講師を務める。
岡田 隆(おかだ・たかし)
1980年1月6日生まれ、愛知県出身。日本体育大学体育学部教授。日本体育大学体育学部卒業、日本体育大学大学院体育科学研究科修了(体育科学修士)、東京大学大学院総合文化研究科単位取得満期退学。ボディビルダーとして活動しつつトレーニングを指導。自身がプロデュースするジム「STUDIO BAZOOKA」、ボディケアスタジオ「ACTIVE RESET」を運営。
取材:飯塚さき