自身の会社を営む敏腕経営者。25歳にして類い稀なるビジネスセンスを発揮し、成功を遂げた女性社長はボディメイクを通した自分磨きにも余念がない。
『サマー・スタイル・アワード』で活躍をする中川理那(なかがわ・りな / 25)さんは将来期待の若き女性経営者としての顔ももつ。今回は多忙な日々の中でも同団体プロ選手として活躍をする中川さんが実践する時短トレーニング術を紹介しよう。まずは、仕事と競技・トレーニングとの両立方法を伺った。
「ボディコンテストへの出場は、趣味が大きくなったような感覚に近いです。私にとって筋トレはなくてはならない存在ですし、今や生活の一部となっています。習慣化させているため、トレーニングをすることで何事にもパワーが漲るとさえ感じているんです」
そんな中川さんのトレーニングスタイルはまさに『短時間集中型』。1回あたりのトレーニング時間は1時間から1時間半であるという。限られた時間でトレーニングを完結させるために意識していることとは。
「トレーニングでは必要なことを必要なだけやることを意識しています。私は苦手な部位や課題を重点的に取り組みつつ、得意部位を強化しています。例えば昨年末の大会は、強みであるVシェイプを強化しつつ、華奢なイメージが強かった上半身はボリュームを付けるため、大会直前まで重量を扱ったトレーニングを行ってきました。やるべきことや目的を明確にすると必然的に種目も絞られます。ただがむしゃらに筋トレをするのではなく、目的達成に向けたアクションをがむしゃらに行うのです」
無駄のないトレーニングで身体作りに励んでいる中川さん。実際のトレーニングメニューを伺うと、徹底した質の高さに驚かされた。
「集中して一気にやり込むため、1セットごとに設ける休息時間は短く設定しています。上半身や低重量で行う種目の休憩は1分。下半身や高重量で行う種目の休息時間でも2分程度です。また、どの種目も基本的に5セットは必ず取り組むようにしており、限界まで自分を追い込むことができています。種目数は決して多くはないですが、質の高いトレーニングを実現しています」
限られた時間で質の高いトレーニングを実践する中川さんがおすすめするボディメイク管理術とは。
「まずは自分の現実と真摯に向き合うことをおすすめします。どんな人でも自分の苦手に向き合うことは避けたいと感じるもの。でも私は苦手こそが一番の成功の近道だと思っていて。自分の姿に自信をもつことは大切ですが、客観視することも同じくらい大切です。自分の苦手と向き合うことは根本的な解決につながるとこれまでの経験から確信しています。そして、筋トレを行うことに囚われすぎないこと。ストレスは自己成長における一番の敵です。”リフレッシュの気持ちで行うくらいがちょうどいい” とフランクに考えても良いと思います。お休みの日もしっかり設けながらメリハリをもつことが継続のコツです。あなたも楽しくボディメイクを始めてみませんか?」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:夏目英明
-サマスタ選手, コンテスト
-サマースタイルアワード, SSA