サマスタ選手 コンテスト

「コンテストは運動会みたいなもの」筋トレ嫌いでもステージに立ち続ける48歳がコンテストで大車輪の活躍

11月9日(日)、大阪市ドーンセンターにて開催された、『サマースタイルアワード(以下サマスタ)関西予選』で、ビューティーフィットネスモデル部門(※)トールクラスとマスターズクラスで優勝。さらに同カテゴリーのオーバーオール、MVP、ベストステージング賞も獲得し、合計5つの賞を手にしたのが菅原櫻子(すがわら・さくらこ/48)さんだ。

【写真】ステージを楽しむ菅原櫻子さんのモノキニ姿のメリハリボディ

※代表の金子賢さんが自ら考案したオリジナルカテゴリー。モノキニを着用し、健康的な美しい身体が評価される。

ボディコンテストの出場選手は、勝ちへのこだわりやストイックさが強調されがちだが、菅原さんの視点は別のところにある。筋トレは嫌い、自主トレは一切しない、さらに目標も決めない。しかしサマスタは大好きで毎年出場し続ける──その独自のフィットネスの楽しみ方を聞いた。

「大会は文化祭や運動会みたいなもの」

「楽しかった!それだけです。大会はもう日常の一つなので、文化祭や運動会の延長みたいな感覚で、毎回変わらず楽しいだけなんです」

コンテスト後に笑顔でそう答えてくれた。勝ちたいから出るわけじゃない。完璧な身体を目指しているわけでもない。楽しいから続いているというシンプルな理由で、菅原さんは2021年から5年連続でサマスタに出場している。

そもそも菅原さんがトレーニングを始めた理由は、産後の運動不足と暴飲暴食で身体が重くなり、階段で息切れするようになったから。通うようになったパーソナルトレーニングと糖質制限で痩せたものの、筋トレ嫌いな菅原さんは「これは長期で続けられる手法じゃない」と感じたそうだ。

「パーソナルトレーニングで運動を習慣化することはできたのですが、ただ週に何回か通うタスクが続く感じで、全く面白くなかったんです。そんなとき、担当トレーナーさんから『何か期日の決まった目標やイベントがあると良い』と言われて、トレーニングを続ける理由を作るために、サマスタ出場を決めたんです」

トレーニングを続けるという目的のために出場したサマスタだったが、初戦で予想外の出来事が起きる。

「出場してみたら、びっくりするくらい楽しかったんです。舞台の非日常な感じが楽しすぎて、楽しすぎて……気がついたら5年間出場が続いてしまっています。こんなに続くとは自分でも思っていませんでした。今でも正直、筋トレは嫌いで、1ミリもやりたくはないんです。でもやったほうが良いことは分かっているので、タスクとして入れて続けています」

筋トレを続けているのも、パーソナルの予約を先に入れて『行かざるを得ない状況』を作っているからだ。意思の力やモチベーションに頼らず、仕組み化することが、苦手なことを継続する秘訣なのだろう。

トレーニングを始めて驚いたことを聞くと、こう返ってきた。

「筋トレが楽しいとか好きとか言ってる人が多すぎて、変態じゃないかと思ってます」

「サマスタは大人の贅沢な遊び。順位はどうでもいい。勝てなくても、悔しいけど楽しい。周囲に流されず、自分のイズムを大切にする。誰かを目指さず、自分の楽しみ方を貫く。大会にはいろんな価値観の選手がいて良いと思います。結果に囚われすぎて苦しくなる人がいるなら、私みたいな異端児がいる意味もあるのかなって思います」

勝ち負けよりも自分らしさ。身体の完成度よりも心の自由。筋トレをする理由、ボディコンテストに出場する理由は、人の数だけあって良いと感じさせられた取材となった。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマースタイルアワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材・文:柳瀬康宏 撮影:岡暁

執筆者:柳瀬康宏
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。

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