尻上げベンチプレスは記録向上に効果大

2024年東京選手権前の胸トレ時。セットの組み方は自力で1レップ+補助で2~3レップ。すぐさま20㎏落とし自力で限界まで+補助
ベンチプレスが最も伸びたと感じるのは2年前の2024年シーズンですね。元々は120㎏でセットを組んでいたのが、約8カ月で、140㎏から145㎏でセットを組めるまで成長しました。
重量が伸びた背景にあるのは、尻上げベンチプレスです。東京選手権の前まで取り組んでいたのですが、このときはMAXで160㎏から170㎏を挙げていたと思います。こうして尻上げの記録が伸びた結果として、通常のベンチプレスに戻しても記録を伸ばすことができました。
セットの組み方としては、まずは尻上げで自力1レッププラス補助2〜3レップを行います。その後、ウエイトを20㎏外して、また自力プラス補助のセットを行っていました。現在は、記録重視というよりも身体の使い方に意識を向けているので、当時ほど重い重量は使っていません。シンプルな考え方で力発揮をし、筋肉を正しく稼働させることを考えています。
ベンチプレスを強くしたいと考える方には、ぜひ尻上げベンチプレスを試してもらいたいです。ただし、これには注意点があります。お尻を上げた状態でも腹圧が抜けない体幹の使い方が習得できていることが前提として必要となります。これができていないと、下半身から得た力が腰に負担としてかかるのみになってしまいます。

体幹の意識ができている人ならば、尻上げベンチプレスにより、地面を押すことと、下半身からの連動を身につけることができると思います。また、ベンチプレスでは肩の怪我が引き起こされることが多いですが、尻上げベンチプレスではブリッジが組める分、肩への負担を減らすこともできます。
まだ腹圧を正しくかけることに対する意識がない人は、まずはそこから頑張ってみると良いでしょう。信頼できるトレーナーならば、呼吸と絡めながら状態を確認し、正しい処方をしてくれるはずです。ぜひ、一度声をかけてみてください。


かりかわ・けいしろう
2001年12月27日生まれ。福岡県出身。身長175㎝。2024年に一気に日本トップへ食い込んだ若き怪物。2023年全日本学生ボディビル選手権優勝。2024年日本選手権3位。2025年日本選手権2位
取材・文:舟橋位於 大会写真:中原義史撮影:丸山剛史(トレーニング)、塚本萌子(2023年全日本学生)、中島康介(2024年日本選手権) Web構成:中村聡美











