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「コンプレックスは、理想の自分へのサイン」小倉シエカ【コンプレックスは筋トレで解消できる:下半身編】

「下半身」の悩みから卒業、足裏からの美脚メソッド
小倉シエカ

誰にでもある身体のコンプレックス。今回は、特にお悩みの多い「下半身」に的を絞り、フィットネストレーナーの小倉シエカさんにその解消法を伺いました。「隠すファッション」から卒業して、着たい服を自信を持って着こなす。そんな新しい自分に出会うための第一歩を、一緒に踏み出しましょう!

取材・文_藤村幸代 撮影_中原義史 Web構成_中村聡美

コンプレックスを隠す対象から変わるきっかけへ

自分の身体のなかでどうしても好きになれない部分、改善したいと願いつつも、どこか諦めてしまっている部分は誰にでもありますよね。今回は、そんななかでも特に多くのお声をいただく『下半身』のお悩みに的を絞りました。なぜ理想と現実にギャップが生まれてしまうのか、その原因を紐解きながら、今日から取り組めるコンプレックスの解消法を丁寧にお伝えできればと思います。

私がトレーニングを始めたのは20代後半ですが、実はそのきっかけもコンプレックス解消。下半身のたるみとセルライトがひどくて、「どうにかしないと」という焦りからジムに入会しました。

今でこそ下半身のボリュームが重視されるウェルネス競技が少しずつ浸透してきていますが、当時はやはり「脚が太い=ダメ」という空気感。私もきっと周りの目を気にしていたんだと思います。でも何より苦しくなるのは、鏡で自分の姿を見たときに、自分自身を嫌いになってしまうことなんですよね。それこそが〝コンプレックス〞なのだと思います。

そこで諦めてしまうか、それとも変わりたいと願うか。もちろん、受け入れるという選択肢もおおいにありだと思いますが、当時の私のように、ずっと心のどこかに引っかかっているのだとしたら、やっぱり変えたほうが身体も心も健やかになる。私の場合、そのために選んだものが筋トレでした。

ファッション誌などでは下半身の太さやO脚などのコンプレックス解消として「隠すファッション」が提唱されていることも多いですよね。私自身は、もともと身体のラインが出るファッションが好きで、着たい服が着られなくなったこともトレーニングを始めるきっかけでした。今でも着たい服が似合わなくなると「身体を見直す時期かな」と。体型の変化を悲観するのではなく、理想の自分に近づくためのサインととらえるようにしています。

太っている・痩せている、脚が太い・細いといったことに明確な基準などはなく、あくまでその人の感じ方しだい。他人と比較して辛くなるのではなく、あくまで「なりたい自分」を基準に身体と丁寧に向き合っていく。そう決めて一歩を踏み出せば、コンプレックスは隠す対象から変わるための原動力に、きっと変わっていくはずです。

下半身が変わらない!
その「正体」を見極める

「脚が太い」というお悩みには、実は多くの要素が絡み合っています。常にむくんでパンパンという方もいれば、外ももが張っている形に悩む方、脂肪が落ちにくい方、骨盤が開いて付け根から外に張り出してしまっている方など、本当に多様です。まず大切なのは、その原因が骨格由来なのか、筋肉の使い方の癖なのかを突き止めること。私自身、高校生の頃はO脚で靴底の外側がいつも削れていました。しかし、筋トレで脚に筋肉がついてくると、O脚改 善を意識してジムワークをしていたわけではないのに、自然と靴底の削れが解消されました。私の場合は、純粋な運動不足と筋力不足による姿勢の崩れが大きな原因だったのですね。

もしご自身の悩みの原因がわからず悩んでいるなら、一度専門のトレーナーに見てもらうのが早道です。特に普段使えていない部位については、やはり感覚が麻痺しているので、自分で判断するのは難しい。その点、トレーナーは使い方の癖をすぐ見抜いてくれますし、「こういう理由でラインが崩れていたんだ」と腑に落ちるヒントが見つかるはずです。

ご自身でチェックしてみたいという方は、例えば靴のソールの削れ方や股関節の可動域なども、分かりやすい判断材料になると思います。

「足のアーチが崩れ、重心感覚がずれると、全身のバランスも崩れます。足の裏の筋肉が弱くなり、足が潰れてしまうと、その影響は連鎖して全身の姿勢まで潰れてしまうのです」(シエカさん)

理想の美脚へ近づくための4つの鍵とは?

下半身のお悩みの原因は様々ではあるものの、私が共通して大切だと感じているのは「足底」「ひざの歪み」「股関節など骨盤まわり」、そして「体幹」の4つです。体幹も関係しているの?と思われるかもしれませんが、全身を二つに分ける際、上半身を「パッセンジャー(乗客)」、下半身を移動させる「ロコモーター」と呼ぶことがあります。上に乗る上半身が崩れていると移動させる側の下半身へのストレスが高まり、無駄に労力を使わなければならなくなります。それが下半身のなんだか重い、という状態の原因にもなるのです。よく見落とされがちなのが、足の裏の「足底」と「ひざ」の影響です。まず足底についてですが、足のアーチが崩れ、重心感覚がずれると、全身のバランスも崩れます。足の裏の筋肉が弱くなり、足が潰れてしまうと、その影響は連鎖して全身の姿勢まで潰れてしまうのです。

「上に乗る上半身が崩れていると移動させる側の下半身へのストレスが高まり無駄に労力を使わなければならなくなります。それが下半身のなんだか重い、という状態の原因にもなるのです」(シエカさん)

ひざについても同様です。ひざ裏にはリンパ節があるため、ひざが歪んだままではリンパが滞り、脚全体が慢性的にむくみやすくなる、あるいはトレーニングをしていないのにひざ下がいつもカチカチに張ってしまうという方も。後ろ姿を写真で撮ったときに、ひざのしわが外を向いている方は、ひざ下の歪みが起きているサインです。こうした足元の崩れが、結果として脚のラインを悪く見せ、太さやむくみの悩みを深めてしまっている場合が多いのです。

股関節と骨盤の安定もとても重要です。股関節はリンパ節もある大きな関節であり、ここが硬いと血流も悪くなります。また骨盤周りが安定していないと股関節の動きも制限され、ももの内側にある内転筋が機能しません。同じスクワットをしていても、股関節優位かひざ優位かで筋肉のつき方が変わるなど、狙ったラインを作るためには土台のコンディションが不可欠なのです。

「筋トレをしても下半身が全然変わってくれない」「常に痛みが出てしまう」という人は、今のトレーニング内容と、ご自身の身体の状態との間にミスマッチが起きているのかもしれません。がむしゃらに頑張っても成果が出ないのであれば、まずは足りない要素を見つけて、一つひとつ埋めていきましょう。

足底、ひざ、骨盤まわり、股関節のコンディションを整え、循環を良くして、きちんと安定して身体を支える力をつける。このベースを整えることが、結果としてコンプレックスを解消する一番の近道になります。

ご紹介する基本のエクササイズも取り入れながら、一緒に理想の身体づくりを始めていきましょう。

実践編はこちら>>>

しえか
1979年生まれ。フィットネストレーナー/運動経験ゼロであったが、体型の崩れをきっかけに2007年、27歳で筋力トレーニングを開始。JBBFボディフィットネスに出場し、東京・関東(初代)・東日本(初代)大会チャンピオンとなる。2010年に全日本大会準優勝、11年東アジア選手権代表に選出。現在はピラティス、ウエイトトレーニング、筋緊張抑制などを組み合わせたコンディショニング&ボディメイクを行うパーソナル指導を中心に活動中。

 

 

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佐藤奈々子選手
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