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「無個性・平凡な自分変えたい」 1年半で高校生フィジークのトップ選手に【筋トレビフォーアフター】

「なんの個性もない自分、だらけた日常を打破すべくトレーニングを始めました」

今年、全国の高校生が集う高校生メンズフィジークチャンピオンシップス2024において、大会初出場で52人の参加者から総合優勝を獲得した岩上寿志(いわがみ・ひさし/18)さん。そんな岩上さんのボディメイクの動機は、「人生への退屈」からだった。平凡な体型から、たった1年半で高校生フィジークの頂点に立った生活とは。

【写真】お腹も背中もバッキバキ!岩上寿志さんがステージで魅せた渾身のポージング

「元々、体重があまり増えにくいこともあり、とにかく体重を増やそうとジャンクフードも多く取りながらトレーニングをしました。あとはタンパク質を鶏胸肉、砂肝、ハツをメインに摂取、1日5食に分けて食の細さを補いました」

トレーニングは、ボディビル王者の相澤隼人選手をはじめ、フィジーク王者である伊吹主税選手、華麗なフリーポーズと理論的なトレーニングで知られる東将治選手など、錚々たるメンバーのトレーニングを参考にしたという。

「トレーニング頻度は週に5日。受験期と重なりましたが、トレーニングを減らすことはしたくなかったので、それ以外の時間はジムに行く直前まで机に向かって勉強していました」

受験との両立はかなり難しかったという。だが、やるからにはどちらも全力で取り組みたいという思いで日々努力を重ねた。大きな増量とハードなトレーニングで69.6㎏まで増やし、そこから大会に向けて4カ月かけて58.9kgまで絞り込みを行った。

「食事の回数は1日5食と変えず、減量末期では1食で炭水化物50g タンパク質25g 脂質5g を摂取することを意識していました。こまめに食事を分け空腹の時間を作らないことがメンタルの安定に効果的でした。また、ストレスを溜めないために、少しトレーニングが上手くいったり、有酸素を多く行った際は、白米を少量増やしたり、好きなハツを増やしたりしました」

そして2年後に現れたのは、X型に美しく隆起した筋骨隆々の身体だった。丸々とした肩、前から見ても発達した広背筋、ボコボコに割れた腹筋……。体重の差は、ビフォーとアフターでたったの3㎏。だが、体脂肪率は15%から5%と、身体の脂肪と筋肉が総入れ替えされた。そして、見事冒頭の戦績をおさめ、ボディビルカテゴリーでも5位の入賞となった。
※体脂肪率は市販の体組成計によるものです。

「最初はボディビルダーを目指している、と公言することに少し抵抗がありました。でも、身体の変化や大会の戦績がでたことにより、心の底からボディビルが好きだと公言できるようになりました。今後は、フィジークだけではなく、ボディビル5位という結果へのリベンジに向けてより鍛錬を行い、日本ジュニアボディビル選手権(16歳以上、23歳以下で行われるボディビル大会)で優勝を目指します」

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取材:にしかわ花 写真提供:岩上寿志(Instagram◼︎ @hisashi_83)

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佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手