筋トレビフォーアフター フィットネス

自称「プロフェッショナルデブ」がダイエット初挑戦で衝撃変化【筋トレビフォーアフター】

たくさん動けば、たくさん食べても痩せる。この『食べ痩せ』でボディメイクをする人も多い。しかし、やはり限度はあるようだ。

「幼稚園から空手、スキー(スキーは大学までで全国大会や国体など出場)、柔道、その後レゲエダンサーとしてジャマイカで大会に出たこともあります。ただ、あまりにも食べるためずっとプロフェッショナルデブで生きてきました」

【写真】ナツミさんの180度ビフォーアフター

そう語るナツミ(39)さんの食事は、なかなかにすさまじい。小・中学生のころは学校から帰宅するやいなや、晩御飯までずっと何かを口に入れ続けた。高校・大学からは友達との外食に飛び回り、自炊でもカップ麺など手軽なカロリーを頻回に摂取。スポーツ科のスキー部という運動量をものともせず、体重はマックスで85kg(身長165cm)だった。ジャマイカでは、「ファットだね」とダイレクトに言われていたという。

「それでも運動歴を活かして、パーソナルトレーナーとして働いてきました。職場の同僚が大会に出ることになり、勢いで自身もエントリー。それがダイエットのきっかけです」

ナツミさんがダイエットの武器にしたのはかぼちゃ。かぼちゃは栄養価に富み、食物繊維も豊富な上に口当たりもいいことから、減量期の炭水化物として採用しているトレーニーも多い。

「かぼちゃを色んな食べ方で活用しました。鶏胸肉と合わせて主食にするときは塩味でシンプルに。食後はシナモンをかけてデザートとしても食べました。デザートがないと食事が終われないので(笑)」

食事の節制を始めてから、運動量の多さが生きてきた。トレーニングは週に4、5回の高ボリューム(背中だとラットプルダウンだけで35〜40kgを100回はやるという)を維持したまま食事を改善した結果、みるみるうちに脂肪が落ちはじめ、眠っていた筋肉が現れだした。ボディメイクは順調に進んだが、ナツミさんには耐え難いことが一つだけあった。

「友達とご飯に行けないことがストレスでした。お一人様が苦手で、一人で行けるところはスタバくらいだったので外食が恋しかったです」

一人での外食・外出をしたことがなく、最初はただ行きたい気持ちを抱えて悶々としていた。しかし、長年の習慣に行きたい気持ちが勝った。

「お一人様を思い切ってやってみたら、想像以上に楽しかったです。そこからはお弁当を持ってピクニックに行ったり、素泊まりで一泊したり。一人の時間が好きになりました。オフシーズンの今はもう一人で焼肉も行けちゃいます」

こうして人生で初めての減量は進み、72kgだった体重は51kg、35%の体脂肪率は14%の肉体で大会に臨んだ。幼少期から鍛え上げてきた肉体美、特に馬のように強靭な迫力あるヒップを披露し、結果は初出場で堂々の2位を獲得した。※体脂肪率は市販の体組成計によるものです。

「人生で自分の腹筋を初めて見ました。お客様にはオフシーズンから減量末期の変化を見ていただけて、食事の大切さを伝えられたと思います。周りの友達も、大きい身体の私しか知らないのでびっくりしています!ただ、細くなればモテると思っていましたがそれは違いました(笑)」

ナツミさんは今後も、大会での活躍を目標にボディメイクを続けていくという。

ナツミさん

「優勝のトロフィーが欲しいです。アスリートとしてずっと生きてきたので、また熱中できることが見つかってすごく幸せです。ただ、やっぱりオフシーズンに入った瞬間、体重はすごく増えていますね。仕事柄もあるので身体の管理しなくちゃなぁと思いながら、今はしっかり脂肪乗っちゃってます」

そう言いつつも、大会ではしっかりバキバキの身体でステージに立つだろう。太っていても痩せていても底抜けに明るいナツミさんのパワフルなボディメイクの今後が楽しみだ。

次ページ:ナツミさんの180度ビフォーアフター

取材:にしかわ花 写真提供:ナツミ

執筆者:にしかわ花
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。

-筋トレビフォーアフター, フィットネス
-

次のページへ >


おすすめトピック



佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手