多くの女性を悩ませる「冷え性」。冷え性が女性に多い原因として、筋肉量の減少や自律神経の乱れ、女性ホルモンが関係しています。こういった冷え性の原因を作らないために、毎日の生活や食事を見直し、なるべく身体を冷やさない工夫をすることが大切です。
では、食生活で冷えを改善するためには、どのようなものを摂取するのが効果的なのでしょうか。 今回は、冷えに特に効く主な、4つの成分を紹介します。
冷え性に効く主な成分
1.ヘスペリジン
2.シトルリン
3.田七人参
4.ウコン
ヘスペリジン
柑橘系の果物に含まれる成分で、血行を促す効果がある。ゆず湯に代表されるように、柑橘系のものを湯船に浮かべると、いつも以上に身体がぽかぽかと温まる経験はあるだろう。それはヘスペリジンの効果だといわれている。これは特に、柑橘系の皮や中の白い筋の部分に多く含まれる。
シトルリン
スイカやキュウリなどウリ科の植物に含まれる遊離アミノ酸の一種。むくみの改善にも役立つといわれ、近年ではパンプ系や疲労回復系のプロテインに配合されることも多いため、馴染みのある人もいるだろう。体内の一酸化窒素を作り出す働きがあり、血管拡張の効果があるため、シトルリンをとることで、血管が拡張されて血の巡りがよくなる。特に末梢の毛細血管を広げてくれるため、末端冷え性にも効果が期待できる。
田七人参
漢方のひとつで、血糖値を下げる働きがある。血液が末端まできれいに届くと身体が温まるが、血液自体がドロドロだと、なかなか血が全身に巡らずに冷えにつながってしまう。そこで、血糖値を下げて血をサラサラでめぐりやすい状態にすることで、冷え性の予防と改善につながっていく。
ウコン
肝臓の働きを促すイメージが強いが、ショウガ科の植物なので、生姜と似た働きがある。ウコンに含まれるクルクミンに、コレステロール値を下げる働きがあり、強い抗酸化作用もあるため、血管の錆をとって弾力を取り戻す。数あるウコンの種類のなかでも、特に秋ウコンにクルクミン量が多く、その効果が期待される。
4つのなかでも、血管を拡張させるシトルリンと、血流を促すヘスペリジン、この2つは特に効果を体感しやすい。特に、末梢の毛細血管にかかる効果は比較的感じやすいため、末端冷え性の人はぜひ摂取してみてほしい。それ以外の人でも、空腹時や特に寒い日など、体温上昇を体感しやすいタイミングで摂取すると、実感が大きいだろう。
毎日の食事で摂るのが難しいなら
これらの成分を、効率よく一定量とるためにはどうしたらいいのだろうか。それぞれの食材や漢方を毎日摂取するのは、現実的とはいえない。そこで、こうした成分が含まれたサプリメントをとることをお勧めする。日々の食生活にプラスすることで、冷え性改善に一役買ってくれるはずだ。
取材・文_飯塚さき
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