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わずか10ヵ月でビキニ日本一に輝いた美ボディOLの安井友梨が語った「モチベーション向上の要因」

トレーニング歴わずか10カ月にしてオールジャパン・フィットネスビキニ選手権で35歳以下163㎝超級で優勝し、各クラスのチャンピオン同士で競うオーバーオールでも優勝した。そして日本を背負い、世界の舞台にも立った驚異の新人・安井友梨選手を直撃した2015年のインタビュー。2015年当時まだまだ始まったばかりの日本フィットネスビキニ界を最前線で牽引していくであろう安井選手のファーストシーズンを、たっぷりと振り返る。

取材・文_鈴木彩乃 撮影_長尾里絵  取材協力_エクサイズトレーニングスタジアム

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──トレーニングを始めたキッカケを教えてください。
安井 ダイエット目的です。学生時代はバレーボールをやっていましたが、社会に出てからは仕事ばかり。30歳を迎えて仕事の面で少し余裕が出てきた時、ふとたるんだ体を見て、このままでいいのかなって思ったんです。ダイエットするからには明確な目標をもちたいと思い、いろいろ調べるうちに「オールジャパン・フィットネスビキニ」を知り、これに出ると決めれば痩せられるんじゃないかと思ったのがキッカケです。

──すぐ出場を決めたのですか?
安井 はい。それで同じ名古屋で活動する萩山はるか選手(2014年オールジャパン・フィットネスビキニ163㎝ 級優勝)と同じエクサイズトレーニングスタジアムに、2014年11月30日に入会しました。

──日付まで覚えているんですね!
安井 大会への意欲をエクサイズ代表の柏木三樹先生にお伝えしたら、「出るなら優勝」と言われました。「目標は高くないと実現できないから」と。同時に、ブログを始めるよう言われました。「公言すると発言に自信がもてるし、達成に向けての意欲、後へは引けない強い想いになる。記録として残し、後続の人への軌跡となるんだ」と。しかも、タイトルは「フィットネスビキニ優勝への道」という…。

──はっきり公言していますね。
安井 はじめは先生と家族、友だちに向けたグルメブログでしたが(笑)、後々、特に減量期にはとても役立ちました。最終的に体を皆さんに見ていただくから書いたことは絶対。なので、コレを食べたらダメ!と、ストッパーになりました。

──トレーニングはどういったところから始めましたか?
安井 半年間は、先生の筋膜リリースとマッサージを1時間、残り30分でフォーム形成を中心としたベース作りを週3回。私、とにかく姿勢が悪かったんです。高い身長が嫌で、背中と膝を曲げて生きてきたから体じゅうカチカチで、トレーニングできる状況ではなかったそうです。体幹もふにゃふにゃで、重量を扱っても目的の筋肉に効かせることができないし、もがいてフォームがすぐに崩れてしまう、とのことでした。

──優勝時はトレーニング歴10カ月とのことでしたが、そのうちの半年間はベース作りだったのですね。
安井 重量を持つようになったのは5月頃。姿勢が改善され体もほぐれましたが、大会は半年後なのにこんなことばかりでいいの?って不安になるときもありました。

──その後のトレーニングは別表のようなメニューをされていたと。
安井 肩幅が狭く上体の骨格が小さいこと。優勝するには肩幅を広く背中に広がりを出した上で、下半身が細く見えないようにすることが課題でした。

──週3回のパーソナル以外にトレーニングはしなかったんですか?
安井 やらなかったです。それ以外の日は、楽しく過ごして回復と成長に当てるように、とのことでした。

──トレーニングのなかで、なされていた工夫はありますか?
安井 終動負荷を心がけていました。完全な終動負荷ではないのですが、細い関節付近の負荷を避け、最も力の強い可動域の負荷を強くすることで、丸みのある筋肉を作るというイメージです。減量期に入ってもトレーニングはほぼ変わらず…。私の場合、目標の全日本の大会まで期間が短かったため、5月の大阪オープンにも出ずにひたすら増量し、減量を始めてからも筋量を増やす目的でレップスが8回に増えただけでした。

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