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超ネガティブ思考の一般OLから世界に挑戦し続けるビキニ女王へ【劇的!ビフォー&アフター体験談:安井友梨】

トレーニングを始めて「初めて自分を好きになれた」と、振り返る安井友梨さん。長年抱えた体形へのコンプレックスを克服すると同時に、あらゆることへの向き合い方や捉え方が大きく変わったというのです。超ネガティブ思考の一般OLから、世界に挑戦し続けるビキニ女王へ──。フィットネスが安井さんの人生にもたらした“大変革”について、話を聞きました。

取材・文:鈴木彩乃

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私の場合、フィットネスとの出合いによって、その後の人生そのものが激変しました。何より大きかったのは、身体が変わっていくにつれて物事の捉え方や考え方までもがどんどん変わっていったこと。出合う以前の私は、常にネガティブ。最悪の事態ばかり思い浮かべて「どうせ私なんか」「できないに決まっている」と行動に制限をかけていました。でも、ビキニ競技への挑戦を通じて「自分と未来は変えられる」ことを知り、自分自身を初めて好きになることができたのです。

学生時代からずっと、いわゆる万年ダイエッターでした。痩せると聞けばどのようなものでも試し、そして挫折を繰り返し続けてきました。今にして思えば、極端な食事制限によって暴れ出した食欲に身も心もすべて振り回されていただけなのですが……。学校からの帰り道にあるすべてのコンビニでシュークリームを購入し、かじりつきながら自転車に乗り帰宅することもしょっちゅう。その数、14軒(苦笑)。当然ながら夜に空腹を感じるわけもなく、夕飯は食べません。しかもそれで食事制限ができていると思っていたわけです。口ぐせのように「痩せたい」と言いながらも、異様な過食と無理のある制限を繰り返す様を見ていた親からも、かなり心配されたものです。

Before

Before:安井友梨さん

社会人になってからも、食生活の乱れは根本的には変わらず。というより、むしろ悪化。繁忙期と閑散期とで食事に割く時間も内容も大きく異なりましたし、営業事務から営業に転身したことで夜のお酒の席も増えていきました。ちょうど30歳を迎えた頃で、体形の悩みだけでなく肌や髪の質感などにも変化を感じ始めていたし、そこに仕事面での精神的負担も重なって、なんとなく人生が下降線を辿っているように感じ始めていたのです。「どうにかしなければ」。だけど、「どうしたらよいのか」がわからなくて途方に暮れている私に、母がジム通いをすすめてくれました。それが、すべての始まりです。

最初は週2回。ざっくり上半身と下半身に分けてトレーニングを始めました。でも、始めて数ヵ月は2時間のうち1時間はストレッチと柔軟体操。その後も重量をガンガン挙げるようなことはせず、姿勢改善とアライメントの強化を徹底的に行いました。私は昔から170㎝という高身長が嫌で仕方がなくて、1ミリでも小さく見られたいとの思いから猫背姿勢が染み付いていたのです。ご存じのように、猫背は背中だけでなく全身に影響を及ぼします。当時の私の身体の状態は、言ってみればボコボコの土壌。土台を整えないことには何も建築できないのと同じように、今の状態のままでどんなにトレーニングをしても美しい身体には仕上がらないとのことでした。

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