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ライフスタイルモデル・栗原ジャスティーンが身体を磨くために大切にしているマインド【私のカラダを劇的に変えた筋トレ】

オンラインのフィットネスコミュニティ「Schellin Fit」を主宰し、多くの女性たちへ運動習慣を身に付ける大切さを伝えている栗原ジャスティーンさん。身体づくりをする上でも、とくに大切にしているというのが“マインド(考え方)”だという。まずは、目標を定めて心と向き合うことこそが身体を変えるための第一歩になるのかもしれない。

【写真】栗原ジャスティーンさんのカッコいい筋トレ姿

身体は、気持ちと行動が一致したときにこそ、劇的に変わるものだと思っています。目標設定にズレがないと言うのかな。その時々のライフステージとマッチした「心から向かいたい目標」を掲げてトレーニングに取り組めると、私の経験上、そこからの変化は大きいです。

逆に言えば、心を置き去りにしたまま流行やまわりに流されて、他者との比較に焦りを感じながら目標を掲げているようなときは、何をしてもうまくいきません。「なりたい自分」ではない「どこかの誰か」を追いかけているに過ぎないからです。

なので、私は毎月はじめに自分の本当の気持ちと向かい合うマインドセットの時間をもつようにしています。「無理していない?」「本当はどうなりたい?」「誰かの真似をしているだけじゃない?」と問いかけながら本心をすべて書き出しては、気持ちと行動が一致する手段を見定めて、心を整えていきます。

例えば、私は最近ウエイトトレーニングを再び積極的に行うようになりました。出産から2年が経ち、ようやく「ボディメイキングがしたい」との想いが、沸き起こってきたからです。トレーニングは妊娠中も産後から今までも続けてきましたが、目的は「自分自身に愛情を注ぐため」でした。

小さな子どもと暮らしていると、24時間すべての瞬間を子どもに意識を向け続けることになります。人生におけるかけがえのない時間だと思う一方で、「私」という存在が有るようで無い状態に陥ってしまうんですね。

だから、24時間体制育児のリフレッシュと同時に、アイデンティティを保つためにトレーニングが必要だったんです。産後のゆらぎやすい時期にゆっくり、しっかり心を整えてきたからこそ、今、再びボディメイクに意識が向くようになった。そして、心から沸き起こるようにして掲げた目標だからこそ、ウエイトを持ち始めてからの身体の変化を如実に感じているところです。

心に寄りそった目標であれば、無理なく頑張れるはず。でも、そうは言っても女性の体調はほぼ日替わりなので、時には「頑張れない」と感じることもあるでしょう。

そんなとき、思い出してほしいのは【私たちは、身体を動かさなければいけない人間という名の「動物」であり、モチベーションが高いから運動をしているわけではない】ということ。

運動は、人間として生まれた者の使命。やる/やらないに、モチベーションの有無は関係ありません。何もしないでいると、歯の機能を失うから歯磨きをする。汚れがたまると、強い不快感を覚えるから風呂に入る。それと同じで動かずにいると動物としての機能を失って不具合が生じるから、運動をする。朝起きて、寝ぼけ眼で顔を洗うのと同じテンションでトレーニングをする。これがベース。モチベーションが効果を発揮するのは、例えば「重量を求めたい」とか「カッコいい身体になりたい」とか、ボディメイク的なプラスアルファの部分です。

1歳くらいの子どもの多くが、歯磨きを嫌がりますよね。逃げ回り、泣きわめく。人間にとって、新たな習慣を身につけていくプロセスは、それくらい不快なことなんだろうなって思います。でも、大人になってまで歯磨きを泣いて嫌がる人は、私の知る限りいません。大丈夫、難しく考える必要はありません。

そう! みんな食事も運動も、難しく考え過ぎているように感じるんです。「○○は食べてはいけない」とか「○○だけすれば痩せる」とか。しかも、そういうのが何パターンもありますよね。制約が多いわりに、選択肢はたくさんある。どれを選ぶか決めるだけで疲れてしまって、結局何も始められないまま現実逃避をして、気持ちが途絶えてしまうような印象があるんです。

でも、本当はもっとシンプル。食べないものより、食べて身体に入れるものに意識を向ける。甘いものが欲しければ身体が必要としていると考えて、そのうえでバランスをとる。食べたら動いて消費する。痩せたいと思うのなら、運動の種類を増やしたり変えたりして消費を稼ぐ。毎日のトレーニングや運動こそが、あなたの理想への一番の近道だってこと。きっと多くの人が、頭では理解しているはずですよね。

ウエイト以外の運動は苦手って思い込んでいる人も多いみたいだけど、体育の授業が苦手だっただけじゃないのかな。本来、運動の世界には評価はありません。運動は、自分を見つける方法の一つ。だから、ぜひいろいろやってみてほしいです。もしうまくできなくても、それは失敗ではなくて、あなたに合わなかっただけだから。

取材・文:鈴木彩乃 撮影:中原義史 写真提供:栗原ジャスティーン(初出:Woman’sSHAPE Vol.24)

【写真】栗原ジャスティーンさんのカッコいい筋トレ姿

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