Cフィジーク王者が「全くトレーニングをしない期間」があるってホント!?

ボディビルダーはトレーニングを長期間休まないのが通例だが、昨年ゴールドジムジャパンカップでクラシックフィジークオーバーオール優勝に輝いた五味原領選手は違う。「減量期」と「増量期」でオン・オフを分けているのではなく、トレーニングをしない「完全オフ」の期間があるというのだ。では五味原選手は1年間をどのように過ごしているのだろうか?

文:IM編集部 文(インタビュー):藤本かずまさ 写真:中島康介

――オンシーズン、オフシーズンなど年間のトレーニングスケジュールについて聞かせてください。
五味原 毎年、大会後に気持ちが緩んでしまう時期があるんです。2019年12月から2020年1月の間も全くトレーニングをやっていませんでした。自粛期間中にジムが閉まっていた間もトレーニングはやっていません。

――トレーニングをしている人は「継続的にトレーニングをやってないと気持ちが悪い」という人と、「やらないならやらないでも平気」という人に分かれます。
五味原 私は後者のタイプです。ずっとトレーニングに向き合い続けている人は本当に尊敬します。私の場合は、生活の全てをボディビルに注ぎ込む、という時期が「オン」なんです。毎年、減量に入る前の2カ月間を増量期に充てています。その減量期間プラス「2カ月」が私にとっての「オンシーズン」です。それ以外の期間は、オンシーズンの集中力を高めるための休息に考えています。

――そうすると、オンシーズンは何カ月くらいになるのでしょうか。
五味原 去年は自粛期間空けの6、7月の2カ月間は増量期にして朝から晩までボディビル漬けの生活を送りました。そのあとの8月から11月の4カ月間で絞っていきました。その前年の2019年は2月と3月で増量して、4月から減量に入りました。12月に世界ジュニア選手権があったので、11カ月間オンだったことになります。

――そう考えると、1年の大半がオンシーズンですね。
五味原 そうですね。毎年、オフシーズンは2カ月ほどになります。

――増量期間の2カ月間は、どのような取り組みを?
五味原 食事に関しては「脂質を抑える」「回数を増やしてカロリーを稼ぐ」、これを軸に実践していきます。最初は1日4食からスタートして、1、2週間置きに自分で「いける」と思ったタイミングで回数を増やしいき、最終的に1日10から12食まで増やします。

――1食の量はどのくらいなのですか。
五味原 白米200~300gと鶏肉100~200gです。その白米をソバに替えてみたりと、可能な範囲でバリエーションを持たせるようにします。そこではいかに脂質を抑えるかがポイントのように感じています。この2カ月間で毎年、身体が変わっていっているような実感があります。減量に入ったら、食事の内容自体は変えずに、回数を減らしていきます。

トレーニングに集中するためにあえて「完全オフ」を作る五味原選手。それは逆に「オン」の期間に、どれだけトレーニングに集中しているかの証でもあるのだろう。

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