トレーニング mens

日本王者が実践してきた「上腕二頭筋の高さ」を作るメニュー

2019年、東京ボディビル選手権に史上最年少で優勝し、昨年は日本ボディビル選手権に優勝した22歳の相澤隼人選手。その相澤選手が2019年当時に行っていた、上腕二頭筋のピーク(頂点の高さ)を作るトレーニングを取材。今よりもさらなる高みを目指しているトレーニーはぜひ実践してほしい。(IRONMAN2019年10月号から引用)

取材:鈴木彩乃 写真:APinc

相澤流上腕二頭筋のピークを作るトレーニング

EZバーカール

足幅は、腰幅程度。開き過ぎると体が反りやすくなり、フィニッシュで収縮させづらくなる。高重量を扱うため、胸の前まではチーティングを使って挙げる。フィニッシュまでは自力で挙げ、体を屈曲させ上腕二頭筋を収縮させる。

肘が体側よりも後ろに行ってしまうと、フィニッシュで上腕二頭筋を収縮させづらくなる。肘は体側につけるようなイメージで動作を行う。

インクラインダンベルカール

ベンチの角度は60 度が目安。体を屈曲させた状態を保つため、足を浮かせた状態で行う。ダンベルを挙げながら、肘も上に上げるイメージで。フィニッシュで視線を下に向けるように体を屈曲させ、上腕二頭筋を収縮させる。

ケーブルカール

足幅は腰幅程度に開き、上体は真っ直ぐニュートラルな姿勢で行う。あまり反動は使わず、ていねいにストリクトな動作で行い、フィニッシュでしっかりと上腕二頭筋収縮させる。

アタッチメントはストレートバーを使用する。上腕が回外(手のひらが上を向く)することで、より上腕二頭筋・短頭の収縮を強めることができる。

ノーチラス・バイセップスマシンカール(ワンハンド)

ワンハンドで行い、動作を行うほうの腕に重心を寄せるように意識する。フィニッシュの際、力こぶの高さを作るようなイメージで上腕二頭筋を収縮させる。座り方は、浅くシートに座り、背もたれに寄りかかるようにする。足は台の上に乗せ体を屈曲させやすいようにする。


相澤隼人(あいざわ・はやと)1999年10月21日生まれ、神奈川県相模原市出身。身長164㎝、体重75㎏(オン)85㎏(オフ)
トレーニングを先にしていた双子の兄の影響から12歳でトレーニングをはじめ、非常に向上心があり、勉強熱心な性格と成長期が重なったこともあり、すさまじいスピードで成長が進行している若手No.1選手。若手と言いながらも、ボディビル歴8年というから驚きだ。2021年日本選手権優勝の快挙達成。
主な戦績:
2015~2017年 全国高校生選手権優勝、2017年 日本ジュニア選手権優勝 世界ジュニア選手権75㎏級5位、2018年 全日本学生選手権優勝、2019年 東京選手権優勝 日本クラス別選手権70㎏級4位、全日本学生選手権優勝、日本選手権9位、2021年日本クラス別選手権80㎏以下級優勝、日本選手権優勝


執筆者:藤本かずまさ
IRONMAN等を中心にトレーニング系メディア、書籍で執筆・編集活動を展開中。好きな言葉は「血中アミノ酸濃度」「同化作用」。株式会社プッシュアップ代表。

◀トップページに戻る


-トレーニング, mens
-, , , ,