デカくて丸い肩をつくる2つのアプローチ

肩の筋肉は三角筋とも呼ばれている。三角筋は3つの筋肉の塊が組み合わさった構造をしていて、それぞれは前部ヘッド、側部ヘッド、後部ヘッドと呼ばれている。分かりやすく言えば、ミカンの房が3つつながっているような形状だ。特徴のある形をした三角筋だが、実のところ発達させるのがとても難しい。あまりにも頑固な部位なので、ワークアウトをついやり過ぎてしまい、肩を痛めてしまうケースも少なくないのだ。思いついた順番で肩の種目を行っても効果はなかなか引き出せない。必要なのは的確な刺激だ。本気で三角筋を肥大させたいと思っているなら、ぜひ基本に返って、高重量でのプレス&プル・ワークアウトを実践してみよう。

※この記事はアイアンマン2020年7月号に掲載されました。
text : Sarah Chadwell, NASM-CPT

押す種目と引く種目が効くわけ

押す種目と引く種目に分けて、2種類の肩のワークアウトを作る。このようなやり方を「プッシュ/プル法」と呼んでいる。この方法はもちろん、肩以外の部位にも応用することができる。肩は3つの筋肉の塊で構成されていることは先にも述べたが、選択した種目や、そのやり方によって、最も強い刺激が伝わる部分を変化させることができるのだ。これは言い換えると、発達の度合いに差を作ってしまうということにもなる。つまり、後部ヘッドは弱いが前部ヘッドはよく発達しているというようにだ。三角筋を構成する3つのヘッドがアンバランスになると、三角筋特有のきれいな球状にならなくなってしまう。この問題を解決するのがプッシュ/プル法だ。この方法なら3つのヘッドに均等に刺激を行き渡らせることができるので、形のいい、どの角度から見てもバランスのとれた球状の三角筋を作ることができるというわけだ。

種目を選択する

プッシュ(プレス)系種目の中から4、5種目を選択して、肩のプッシュ系ワークアウトを作る。続いて、プル系種目の中から4、5種目を選択して肩のプル系ワークアウトを作る。プッシュ系とプル系のワークアウトは、肩のワークアウト日が来るたびに交互に行うことで、押す動作による刺激と引く動作による刺激を三角筋全体に、均等に与えることができる。

[プッシュ系種目]

◉バーベル・オーバーヘッドプレス
◉ダンベル・オーバーヘッドプレス
◉バーベル・ビハインドネックプレス
◉バーベル・ベンチプレス
◉ダンベル・ベンチプレス
◉インクライン・ベンチプレス
◉アーノルドプレス
◉ランドマインプレス

[プル系種目]

◉バーベル・フロントレイズ
◉ダンベル・フロントレイズ
◉ダンベル・サイドレイズ
◉リアレイズ
◉バーベル・アップライトロウイング
◉ダンベル・アップライトロウイング
◉ケーブル・フェイスプル

この種目の一覧を見て分かるとおり、肩の種目だけでなく肩周辺の筋肉にも刺激が伝わる種目も入っている。しかし、いずれも肩を強く刺激する種目なので、肩と一緒に周辺の筋肉も運動に参加させることで、より大きな負荷をかけることが可能になるのだ。また、プッシュ/プル法を試すなら、例えば高頻度でトレーニングを行いたいというトレーニーなら次のようにスケジュールを組むことができる。
◉1日目:プッシュ系ワークアウト
◉2日目:プル系ワークアウト
◉3日目:下半身のワークアウト
◉4日目:プッシュ系ワークアウト
◉5日目:プル系ワークアウト
◉6日目、7日目:休日
このスケジュールでは肩と下半身のワークアウトしかないと思う人もいるだろうが、前述したとおり肩のワークアウトであっても、胸や背中も運動に参加する種目が入っているので、肩に重点を置きながらも全身を鍛えるようなスケジュールを組むことができるのである。

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