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「小学6年生のときにはベンチプレス100㎏挙がった」宮崎が誇るバルク派ボディビルダー

昨年の日本クラス別ボディビル選手権90㎏以下級で優勝したのは、宮崎県出身でもともと柔道に取り組んでいた身長172㎝、仕上がり体重86㎏の榎田大人選手だ。まだ22歳で、競技歴は3年ほどながらバックボーンの柔道と、取り組んできたウエイトトレーニングのおかげで、大きな筋肉を持つ。彼がどのようにして今の肉体を手に入れたのかを尋ねた。

【写真】日本トップレベルの筋肉量を誇る榎田選手の巨大筋肉美

トレーニングに出会ったのが今から11年前の小学5年生のとき。柔道を4年生から始めており、父がトレーニング好きな影響もあり、柔道はパワーも必要ということで、当初からBIG3をメインにトレーニングを始めたという。
「柔道は父の背中を見て始めました。高校生のときには団体で全国準優勝、優秀選手賞に選ばれました。その年の全国高校選手権では3位になったことがあります。高校は神奈川県相模原市の『東海大学付属相模高等学校』に通っていました。中学3年生のときから神奈川に行っていたのですが、高校に進学して近くのゴールドジム町田東京にも通っていました」

高校を卒業し、大学も柔道のために進学したが、将来を考えたときに「柔道ならオリンピックや実業団、警察官なのかな」と、進べきルートが決まっているような感じがした。それを考えたときに榎田選手はそっちの道に進むのは違うと思ったと話す。
「どちらかと言えば、海外のフィットネス選手などを見て『こういうふうに人生を歩めたら楽しいのかな』と、憧れを持つようになっていきました。それで大学と柔道をやめて今の道に進み始めたんです」

小学生のときからウエイトトレーニングをやっていたということで、その当時から小学生の身体ではなかったと想像できるが、子ども時代のことを聞くと、「小学6年生のときにはベンチプレスで100㎏を挙げられていたんです。体重もその当時、すでに70㎏はありました(苦笑)」という。

「ボディビルに興味を持ったのは高校3年生のときでした。僕の兄も柔道をやっていたのですが、柔道を止めてメンズフィジーク競技に出るようになったんです。それを見て自分もステージに立ちたいなと。でも最初はボディビルじゃなくて、兄と同じメンズフィジークに興味がありました。その後僕もメンズフィジークの大会に出ました。でも出た後、『やっぱりデカくて強いボディビルってかっこいいな』と思い、翌年からはボディビルに出るようになったんです」

そして昨年は日本ジュニア男子ボディビル選手権で準優勝、日本クラス別優勝など、数々の快挙を成し遂げる。しかし課題もまだ多いようで、「コンディションの面ではまだまだ甘いです。また、同じジュニア世代の杉中(一輝)さんや、九州選手権でも負けてしまいましたが、そこは筋量がまだまだ足りないと実感しました。特に上半身が全体的に(下半身に対して)足りないと思います」という。

今年の目標については、「日本ジュニアか九州選手権に最初に出る予定です。今はできる限り無駄な脂肪は付けずにクリーンに過ごして、体重を増やし過ぎないようにしたいなと。でも、トレーニングで扱う重量は引き続き伸ばしていき、上半身の筋量を増やしていきたいと考えています。それを踏まえて今年は日本選手権のトップ12に食い込めるように頑張ります!」と意気込んだ。

取材:FITNESS LOVE編集部

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