筋肉量までも重視されるフィットネスカテゴリー『マスキュラーフィジーク』。昨年オールジャパンフィットネスチャンピオンシップスで、このカテゴリーにて準優勝となったのが神奈川県の消防職員である25歳、扇谷開登選手。
扇谷選手はトレーニングを開始してから2年後の2019年に神奈川県メンズフィジーク選手権で優勝。初出場時から大きな筋肉に加え、バキバキに絞れた身体に注目が集まった。
「ただただ、かっこいい身体に憧れて、トレーニングを2017年から始めました」
扇谷選手がトレーニングで一番にこだわっていることは強度だという。消防職員として働いている理由から、仕事の日はトレーニングができないことも理由にある。
「トレーニングの知識も技術も、他のトレーニーに比べ圧倒的に浅いので、強度だけは負けないようにしてます。そして、トレーニングが終わった後には、『もうこれ以上できない』と言える状態になるまでやります。なので、どの種目もドロップセットやジャイアントセットのような感じで行います」
メンズフィジーク競技からスタートした扇谷選手は、ボディビル選手のような筋肉のサイズ、むしろボディビル選手よりも大きな筋肉をまとっている。しかし、脚のトレーニングに関しては取り組んでこなかった。
「メンズフィジークやマスキュラーフィジーク出場当時は脚のトレーニングをやっていませんでしたので、ちょうどいいカテゴリーかなと思い出場しました。脚は昨年のオールジャパンが終わった後に始めるようになりました。そんなこともあり、今後はクラシックフィジークにも挑戦していきたいと思っています」
トレーニングにおける課題は?
「胸が弱点ですので、筋肉痛が抜け次第できるだけ頻度は多めに実施します。また、その他はその日の気分と気持ちに任せて実施してます!」
扇谷選手の身体作りに対する目標は、大会の成績より今よりもいい身体になることを重要視している。
「他の競技者の方のように『大会に勝つ!』という感じはなく、現状よりも良い身体になりたいので、トレーニングをして、減量をして、大会はついでに出る、という感じです」
取材:FITNESS LOVE編集部 写真:中島康介(大会写真)
関連記事
今やトレーニング、フィットネスは大きなブームを迎えている。その背景にはスポーツクラブの増加や、健康意識の向上、SNSの普及などが挙げられる。しかし、トレーニングを始める理由は様々。ダイエットや理想の身体を手に入れるため、スポーツ競技のためと。今回ここでは、筋トレの開始の動機としては王道とも...
昨年爆発的な成長を遂げ全日本学生(メンズ)フィジーク選手権2連覇、世界選手権ではグラチャン王者の伊吹主税選手よりも上に立つなど、現在21歳の川中健介選手が飛躍した秘密に迫った。
【写真】クールで端正なビジュアルに筋肉の密度十分な川中選手の筋肉
川中選手は昨年、世界選手権で初出場...
筋トレに目覚める理由は人それぞれ。男性で特に多いのがアメリカンヒーローに憧れたことや、異性にモテたいからなどなど、それ以外にも様々あるが……。ここではアメリカンバイクやアメ車が似合う男を目指し筋トレに目覚めた全国区のメンズフィジーク選手である、ワイドなスケール感と筋肉の密度感、仕上...
女性にモテたくて筋トレを始める男性は数多くいるが、上松康一郎選手は筋トレにハマり、昨年は日本のメンズフィジークの階級別日本一を決める決戦『オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス』で堂々の準優勝を果たす。小さい頭部、シンメトリカルなボディアウトライン、ディティールの仕上がった腹筋、軸...



