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持病と闘いながらの筋トレ。人生100年時代を楽しく過ごす先駆者をめざす51歳が引き締まった身体に変身【筋トレビフォーアフター】

黒岩聖さん何かを始めるのに遅すぎると言うことはない。また、困難があっても目標に向かう意思があれば続けられる。黒岩聖(くろいわ・せい/51)さんは、まさにその言葉を体現する存在だ。

【アフター写真あり】黒岩聖さんの進化した引き締まった身体

「30歳頃から慢性的な腰痛と、ぎっくり腰に悩まされてきました。くしゃみや、ふとしたはずみで動けなくなるほどの激痛で医者に行っても改善せず、今まで10回以上は発作を起こしました」

「ずっと腰の持病と闘いながら歳を重ねて、50歳のときに高脂血症と診断されたのもあって、自宅でトレーニングを始めました。運動は高校以来でした。腹筋と背筋を鍛えると腰痛予防になると何かの記事で見て、まずはプランクやバックエクステンションから始めました」

最初のうちは効果があまりなく、ぎっくり腰の再発もあったという。だが、上達していくうちにトレーニングに面白さを感じ始め、挑戦する種目も増えていった。

「腕立て、スクワット、懸垂ができるようになった頃にジムにも通うようになり、自宅に可変式(重さが調節できる)ダンベルやインクラインベンチを備え、自重からウエイトトレーニングにシフトしました」

ウエイトトレーニングは身体への負担も増える。だが、黒岩さんは工夫によって続けることを諦めなかった。

「デッドリフトの習得中や、ディップスの体重移動の失敗で発作になったこともありました。痛みが出た時は、引くまではしっかりと休みます。あとは、たとえばデッドリフトをダンベルで行い、軽い重量で丁寧なフォームを意識してやる日、高重量でやる日を決めて設けるなど痛みの予防にも気をつかっています」

「食事はカロリー管理を行い、自作の発酵あんこやシナモンとターメリックを入れた野菜鍋、低温調理の鶏胸など健康的な食生活を意識しています。毎日体重を記録して、10日で1kgずつ減るように調整するかたちです」

そうして得られた変化は一年で13kgの体重減。そして、今では週5・6日をトレーニングにあてられるまでの体調になったという。多忙なケアマネージャーの仕事・家事・育児・親の生活の補助との兼ね合いで毎朝4時半の起床。驚きの体力と精神力だ。

「扱える重量や肉体が変化していくことがモチベーションになっています。身体の変化を褒められることも増え、ボディコンテストに挑んでみたいという気持ちにもなってきました」

挫折せず続けられる秘訣は、『目標に期限を決めること』と『一日ずつの変化に一喜一憂せず、中期的・長期的なスパンで成果を求めること』だという。

「何歳になっても何かで自己記録を更新していきたい。人生100年時代を自分の思うように、楽しく過ごす先駆者のモデルケースを目指してこれからも励みます」

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取材:にしかわ花 写真提供:黒岩聖 

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佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手

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