ヨガ

18歳からヨーロッパでバレエダンサーに「競争社会を経験した私が一番伝えたいこと」【私がヨガをやる理由】

ヨーロッパへバレエダンサーとして一人で渡り、厳しい競争社会のなかでさまざまな不調があらわれるようになってしまったという正岡未貴さん。あるとき、シェアハウス先のダンサーが取り入れていたヨガを真似するようになったことが、今後の活動に繋がるきっかけになった。

【写真】正岡未貴さんの美しいアーサナ

18歳からヨーロッパでバレエダンサーに
正岡未貴

18歳になる年にヨーロッパへバレエダンサーとして一人で渡り、未熟で無知なままがむしゃらに踊っていました。あまり弱音を吐くタイプではなかったのですが、競争社会で知らず知らずのうちに人と比べてしまい、今思うとコンプレックスまみれでした。身体は正直で、帯状疱疹やストレス性胃腸炎、生理不順など、さまざまな不調に見舞われました。

20歳で移籍した先のシェアハウスで先輩ダンサーの真似をしながら始めたのがヨガでした。その先輩から薬草のハーブティーやオイルケアなども教えてもらい、それが後に、「アーユルヴェーダ」だと知りました。3年前に日本へ帰国し、現在はヨガとバレエを教えながら、アーユルヴェーダセラピストとしても活動しています。企業様に呼んでいただいたり、地域の高齢の方にチェアヨガをしたり、たくさんのご縁に恵まれています。

誰に対しても、一番伝えたいことは「休む」ことです。仕事や子育て、学生生活、ずっと自分のことを後回しにしていて気づけば不調になってしまう。ヨガは、普段頑張っている方が自分を労り身体に耳を傾け、自分のご機嫌をとるツールだと思います。私は人と比べずに自分のものさしを持つことができ、コンプレックスが気にならなくなってきました。バレエに打ち込んでいたときは、休むことに抵抗がありましたが、休むことがまた頑張るためにすごく大事なんだと身に染みて感じています。セルフメンテナンスの一つのツールとしてヨガをより多くの人に知ってもらいたいです。

取材:FITNESSLOVE(初出:Yoga&Fitness Vol.09)

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