10月1日(土)、東京・北とぴあで『グランドチャンピオンシップス2022』が開催、世界選手権代表選考となるメンズフィジークが行われた。昨年まで連覇していた絶対王者・寺島遼選手不在の中、決勝ラウンドファーストコール（事実上のトップ3を決める選手が前に立つこと）では、長澤秀樹選手、伊吹主税選手、直野賀優選手、木村拳太選手の順にコールされた。
【写真】抜群の安定感を誇る長身、直野選手がモデルのような出で立ちで魅了
昨年の本大会では2位に入賞。と、そのままの基準で行ったら今年は優勝するかと思われた直野選手。しかし、大きな進化を見せた伊吹選手の壁に阻まれ、今年の優勝というタイトルを目前に逃した。
今年の直野選手は昨年と比較しても仕上がりが良く、昨年のトップ3という選手の風格なのか、ステージングでは全体を通して爽やかな、かつ余裕のある表情が見られ、伊吹選手とどちらが勝っても日本王者の名にふさわしいオーラを放っていた。
前年以上の仕上がりだったにも関わらず、優勝を逃した直野選手の試合後のコメントは、
「悔しいです。出直します。今年は昨年よりも仕上がりが良くなったという手応えを感じていたのですが、もしかしたら自分がそう思い込んでいただけかもしれまんせん。見栄えがそんなに良くなかったので、そこは反省をしなければいけません。それ以外でも、毎年少しずつ筋肥大していって良くなってきていると思いますので、今後も変わらず取り組んでいきたいと思います」
次の目標に関して聞くと、
「来シーズンになってしまうので…。そうですね、次は必ず（グランドチャンピオンシップスのタイトルを）獲らなきゃという気持ちで、背水の陣じゃないですが、切羽詰まった1シーズンを過ごそうと思っています」
悔しさを滲ませながら、自らを奮い立たせているようだった。
