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5年間で驚きの変化を遂げたトラック運転手の大会優勝の秘訣「職業や年齢、プライベートや時間などを言い訳にしない」

21歳のころはガリガリだったという佐藤龍馬選手は、5月21日(土)、千葉・浦安市文化会館にて『マッスルゲート千葉』でメンズフィジーク176cm超級で優勝を果たした。ここでは、トラック運転手の仕事をしながら、家庭を持つ佐藤選手がどのようにメンズフィジーク競技と両立したのかを聞いた。その秘訣は「職業や年齢、プライベートや時間などを言い訳しない」ことだった。

【写真】佐藤龍馬選手のバルクアップした筋肉美

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩

佐藤龍馬選手

佐藤龍馬選手

トレーニングはじめる前。21歳のころ

ーーいつからトレーニングを始めましたか。
「5年ほど前からです」

ーートレーニングをはじめたきっかけを教えてください。
「モテたいやカッコ良くなりたい程度の軽い気持ちで始めました(笑)」

ーー普段のトレーニングメニューは何ですか?
「基本は6分割で行っています。胸、背中、肩、腕、脚、肩(サイド、リア)と二頭、上腕筋、オフを1日で家族との用事などがある場合は、週2回オフを取ることもあります」

ーー肩は週2回やるんですね。
「1年半程前から弱点の改善として組み込んでいます」

ーートレーニング中に意識していることを教えてください。
「骨盤と肋骨、グリップと足の重心を意識しています」

ーー自慢の部位はどこですか?
「胸とミッドセクションです」

ーー胸はどのようなことをしていますか?
「胸はベンチプレス、スミスのインクラインプレス、ペックフライ、インクラインダンベルフライ、ディップスです」

ーー腹筋は?
「ミッドセクションは週1回程度アブドミナルクランチ、腹斜筋の感覚が悪い時は軽めの重量で呼吸を意識しながらサイドベントを行っています」

ーートレーニングをしていて良かったことは何ですか。
「目に見えて結果が見えることや、より厳しいトレーニングを常に求めて継続していくと私生活では自然と精神的にもおおらかになれるところです」

ーーでは逆にトレーニングをしていて辛かったことはありますか。
「約2年程前転職をきっかけに職場に馴染むまでトレーニングのモチベーションがとても下がったことです」

ーー乗り越えた方法は?
「周りの方の経験談を聞いたことや、元同僚がコンテストで活躍してるのを拝見したこと、そして何よりも妻がいつも支えてくれたことです」

ーーお仕事はトラック運転手とのことですが、トレーニングとの両立は大変ですか?
「娘も幼く、妻も働いているため家事を分担して行っています。夜の時間は家族との時間を大切にしているので夜のトレーニングは難しいです。」

ーーではいつトレーニングしているのですか?
「時間は早くなってしまいますが、保育園の送る前の早朝の時間帯にトレーニングを行っています。時間でいうと4時には起床し5時にはトレーニングを開始するイメージです」

ーーそういった姿をみたご家族は、大会に出場するようになって、反応はどのようなものでしたか。
「妻や、妻の家族のみなさんの前でコンテスト出るのは初めてで、初めはみなさんどのようなものか想像もつかない感じの様子でしたが日が経つにつれ色が黒くなる事や腕や脚、お腹周りなどに血管が走っていったりすることを見て興味を持ち出してくれるようになり、大会に近付くにつれ応援もより強く感じました」

ーー実際優勝しました。
「優勝することができ妻、妻の家族、自分の両親、家族に感動してもらい、職場の方にも祝福していただきました。本当に感謝しています」

ーー憧れている、目標にしている人物がいれば教えてください
「久野圭一さんです。私がトレーニングを初め、トレーナーとしてお仕事を経験すること、フィジークという競技を始めるきっかけを作ってくれた人です。直接お会いした事はまだありませんがSNSでいきなり質問したにも関わらず優しく丁寧にお応えしてくれたことを覚えています。また、鈴木雅さんは常にわかりやすく丁寧なトレーニング指導で色々なご指導を学ばせていただきました。ユーモアな方でいつまでも謙虚な姿勢も尊敬しています」

ーー次の目標を教えてください。
「今年はゴールドジムジャパンカップの出場権を得ることができたのでゴールドジムジャパンカップで入賞すること。来年はJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の大会に挑戦します」

ーー最後にこれから大会出場を考えている方へアドバイスをお願いします。
「2つ重要なことがあると感じてます。一つ目は目標やノルマを設定し継続することがとても大切だと感じます。その目標やノルマのレベルを高くしすぎないこと。例えば明日から筋トレ始めるから週5日で毎日1時間やる。というような設定をしてしまうと、あまりにも難易度が高く継続できなくなってしまうので、まずは週1回1時間と確実に達成できるノルマを設定して慣れてきたら徐々にノルマを高くしてあげると少しずつ確実に結果が出てくると思います」

ーー二つ目は何でしょうか。
「職業や年齢、プライベートや時間などを言い訳にしないことだと思います。仕事が忙しいから、年齢を言い訳にしてしまう方もかなり多いと感じます。新しいことを始めるのは神経を使うしとても疲労すると思います。そこを言い訳せず、まずは1日頑張ってみると毎日毎日少し意識するだけでも継続する意識も変わると思います」

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