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34歳の刑務官が「胸より腹が出る姿は耐えられない」と奮起しボディコンテスト優勝

10月2日(日)に東京・サンパール荒川で開催された『マッスルゲート東京』のボディビル65kg以下級で優勝した天野雄貴選手(34)は、刑務所で働く刑務官。30歳から始めた肉体づくりで、今大会で初出場初優勝を成し遂げた。

【写真】日本王者の指導で鍛えられた天野選手の肉体美

学生の頃に柔道を習っていた天野選手は、県大会で優勝するレベルだったそうだ。20代は運動を何もしなかったため、肉体に変化が見られるようになっていった。「30歳を前に自分の肉体を鏡で見て、胸より腹が出る姿は耐えられなかった」と肉体づくりに目覚めたという。

そこから約4年が経過し、コンテストに出たいと思い立ち、JBBF日本チャンピオンの相澤隼人選手にパーソナルレッスンを依頼して、3カ月間追い込んで今大会を迎えたという。相澤選手には「もっと厚みをつけるように」と課題を出されて取り組み、食事、ポージングの指導を受けて短期間ながらも仕上げて結果を残すことに成功した。

溜まったストレスを発散することもトレーニングの目的だと明かし、「仕事以外の目標を持ちたかった」と天野選手はメダルを首からぶら下げながら笑顔を見せた。今後の目標については「東京クラス別を考えています。大会は、行けるところまで行きたい」と、どこまでも上を目指すと語った。

最後に「仕事柄、人間不信になりませんか?」と聞くと、「人間は誰しも、良い面と悪い面があると思います。自分は良い面を見るようにしています」と天野選手は、鍛え上げられた肉体を揺らしながら笑った。

取材:松井孝夫 撮影:北岡一浩

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